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決死2   ~箱根越えから魔の落とし穴 [アンコール記事]

そこからまた3時間かけて登板しました。やっと頂上に着いた時は午後4時を回っていました。休みたかったのですが今登ってきた道と同じ距離を下りなければ。『冬の夕刻は道路の凍結が早い』そう思った私は動かない足に鞭を打って前に進みました。
頂上からいったんは平道でしたがまた3キロの登板があり、本当の下り坂になった時は午後5時を過ぎました。


         頂上付近

読者の方に情報はもらっていたものの、下り坂の加速は凄まじいものがありました。
90分間のジェットコースター
まさにそんな感じでした。もちろん写真など撮る余裕はありません。
すぐに後輪のブレーキが壊れました。
トラックにクラクションを鳴らされながら必死の形相で下り続けました。
登り坂の汗で濡れた服は一瞬に凍りつき、手足の感覚も無くなくなりました。


そして、これが下りきった時の景色です。




ちょっと感動です。

私はそのまま三島を抜けて先に向かいました。すると、一号線がいきなり『軽車両通行不可』に。まるで高速道路のような高架になっていました。側道を見つけては前に進みましたが、どこかで一号線と合流させられてしまい、しばらく行くとまた通行不可の繰り返し。無意味な上り下りを強いられました。周囲はコンビニすらない工場地帯で暖を取る店も全くありません。
箱根峠を抜けてきた私。集中力が無くなっていたのでしょう。突然


体がふわっと宙に浮いたと思ったら




思いっきり側道を落下したのです。15メートルほど転げ落ちました。
胸を強打した私はしばらく意識がありませんでした。
起き上がってから痛さと過労と寒さと空腹でマジこのまま死ぬかも!?と思いました。


     意識が戻ったので記念撮影


地元の人は昼間に通行するから必要がないのでしょうか、私が落ちたところには事前の案内板など何もなかったのです。
と言うか、国は


国民がチャリで京都まで行くのを想定してない。


明らかに私の油断です。国には何の責任もありません。




吐血し続け一日を無駄にしてしまいましたが、よく助かったと自分の悪運に感謝して、今日も走り続けます。
病院など行きません。肋骨の一本くらいほっといても治りますから。


今日(月曜日)は何としても浜松まで辿り着きたい!



BOSS

 

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