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報酬未払いどころか後追い「不採用通知」で就業をなかったことにする驚きの会社!

私、ン十年間の人生で初めて「報酬の未払い事件」に見舞われました。はなはだ不徳の致すところですが、どうか「探偵ファイル」の読者の皆さんに聞いていただきたいです。

しかも単に働いた分の報酬が未払いであるというだけでなく、実際に業務に従事した1ヶ月半後に、その期間を遡及する形で「不採用」の通知を受け取ったのです。つまり1ヶ月半の実務を無効化する形で「不採用」を告げられたわけで、1ヶ月半の「時間」と「報酬」がなかったことになってしまったわけです。さすがにそれをした「一般社団法人VR○○機構」(東京都千代田区)の代表理事・横○繁氏のご乱心さには、あわや椅子から転げ落ちるところでした。

ことの発端は定期的にメール配信されてくる「Indeed」でたまたま目にした「学会と実務をつなぐ」という趣旨の求人広告でした。学術界とビジネス界は同じような研究テーマや問題関心を抱いているにも関わらず、ほぼ交わることがありません。だからこそ学術界が蓄積してきた理論やデータとビジネス界が蓄積してきた実務を相互に補完し合えば、双方ともに研究やビジネスを一歩進めることができるでしょう。

これは学術界にもビジネス界にも身を置いている私の持論でもあるため、この求人広告はとても魅力的に思えました。一念発起し、一般社会と学会とをつなぐプロジェクトに携わってみようではないかと応募したところ、採用され業務に携わることになりました。

ただ、採用後に業務委託契約を断固として結ばない同氏の方針には疑念を抱きました。同氏によると「契約なんてものは口頭でも成立するから」という持論があるそうです。その上、実際に私が命ぜられた業務というのは「政治家を紹介してほしい」「どれくらいお金がかかりますかね。」など、この一社を後押しする有力者を探す業務であったりと、求人広告とはおよそ異なる業務もありました。

「契約書の締結をお願いしたい」「政治家に具体的に何を頼みたいのか明確にした方が良い」など、私なりに誠実に対応しましたし、土日、祝日に開催される経営会議にも欠かさず出席しました。しかし同氏は、上記のような私の働きかけには一切答えず、突然、日常業務で用いていたGoogleアカウントを閉鎖し、矢継ぎ早に冒頭の「不採用通知」を送りつけてきたのです。もちろん、なぜ1ヶ月半の業務を経た後に「不採用」なのかについての説明は皆無ですし、こちらからの連絡に対する同氏の返答も皆無です。

まあ、実働したのはわずか1ヶ月半ですが、こういう対応に不信感を抱いております。というか、私と同じような被害に遭遇する人がまた出てしまう危険を考えると、同氏の態度や行動をこのまま看過することはできないという思いです。以上のような過程をたどり、未払いの報酬を請求するための内容証明を送ろうと考えているところです。またご報告しますね。

このようなことに巻き込まれるとは…もはや怒りを通り越してトホホな女探偵でした。

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

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