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小池百合子都知事の学歴詐称疑惑

小池百合子氏がエジプトのカイロ大学を卒業したかどうかが再び話題になっています。東京都知事選挙が近くなると毎回のように再燃する問題ではありますが、今回ばかりは疑惑の信憑性が高まるような情報が続出しています。

続出している情報を整理すると、

・小池氏がカイロ大学に在学していた当時にルームメイトであった北原百代さんが、小池さんの学歴詐称を実名で告発した

これまで北原さんは『女帝 小池百合子』(石井妙子著/文藝春秋)の本文で「早川玲子」という仮名を用いて小池氏の学歴詐称を告発してきたわけですが、早川なる人物が「架空の人物なのではないか」という疑念を払拭するために実名告発に踏み切ったということです。

加えて、

・小池氏の元側近である小島敏郎氏(元都民ファーストの会事務総長・弁護士)が、小池氏の学歴詐称問題に「加担した」ことを告発した

・元ジャーナリストで小池氏ブレーンA氏が、「(小池氏の)卒業証書はカイロ大学の正式な手続きにより発行された」という声明を小池氏に頼まれ作成し、エジプト大使館のfacebookに掲載されるよう取り計らった

という2つ事実が側近から明かされました。これらの新たな情報の続出によって、ますます小池氏がカイロ大学を卒業したと主張していることに対する疑義は深まりました。

「カイロ大学卒業」という文言は、40年以上前に小池氏が掲載した選挙公報に遡ることができます。

選挙公報に掲載した「カイロ大学文学部卒業」が虚偽であればそれは犯罪行為です。

小池氏は、カイロ大学をわずか4年間(留年せずに)で、しかも主席で卒業したと主張していました。しかし難解なアラビア語を習得するだけで最低4年はかかると言われているなかで日本人が、しかも主席で卒業するとなると、それはかなり無理筋です。

そしてこの状況の何が信じがたいかというと、NHKをはじめ、放送各社や新聞各社がこの問題を一切報じないという「ていたらく」です。今回の小池氏による学歴詐称疑惑もまた、ジャニーズ事務所の性被害疑惑と同様に、欧米を中心とした海外のメディアによってスクープされ、それらの外圧によって日本のメディアが足並みをそろえてこの問題を報じるようになるのではないかと筆者は憂慮しています。

もし小池氏が学歴詐称をしていたとなれば、それは法的な問題ももちろん、倫理的、道徳的な観点からも説明責任が求められます。日本の政治が信頼を失うかどうかの瀬戸際です。小池氏は真実を自らの言葉で語るべきでしょう。

小池氏が本物であるとして提示している卒業証書。これについてもさまざまな疑義が指摘されている。

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

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