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ハニートラップを見破れ!  ­­­―米国リスク管理企業の元幹部に聞く―

ハニートラップは巧妙な手段で異性を誘い、多額の金品や機密情報などを騙し取るスパイ行為です。
男性に対して女性が仕掛けることが圧倒的に多く、その手立ては計算し尽くされているため「まさか自分がハニートラップに引っ掛かるなんて」と油断している間にグイグイと貶められていき、最終的にお金や情報を明け渡してしまう人が多いそうです。

そうしたなか、各国各企業ではハニトラ防止マニュアルが作成され幹部の間で共有されているようです。
堺と仲間たちは、米国のリスク管理会社でハニトラ防止マニュアルの作成に長年携わってきた元幹部に取材をし、ハニトラ女性がどのように男性を追い詰めていくかを詳細に記録しました。

映画などでは絶世の美女が男性を誘惑しているシーンがよく描かれますが、意外にもハニトラ女性は美女とも限らないらしく、最近偶然知り合った彼女、よく会話をする飲食店の女性、出入りの業者、近隣の女性など、ごく一般の女性であることが多いそう。もっとも多いのは、偶然、どこかで知り合って仲良くなった女性が実はハニトラの仕掛け人であったというパターンだそうです。

ハニトラ女性は、仕掛ける前に入念にターゲット男性の女性の好みを調査するようです。
また、趣味、特技、習慣、お酒の量、嗜好品、セックスの好みなどを調査し、男性の「女性に注目され関心を持たれたい」という自尊心に付け入り、計画に従ってじわじわとミッションを遂行していきます。

ですから特に仕掛ける相手として望ましいのは、自信家で承認欲求が高い男性だそうです。加えて、これまでに女性に注目されたり関心を持たれたりしたことがなかった男性もやりやすい相手だとか。
つまり、若い頃から勉強一筋で遊びを経験してこなかった男性というのは、女性からのアプローチによっていとも簡単に自尊心を満たされてしまうことからハニトラに弱いというデータもあるようです。

ところでハニトラ界隈では日本人男性はどのように認識されているのでしょうか。

日本人男性は、情緒面、すなわちどれだけ女性に信頼されているか、頼りにされているかを非常に気にするため、単純に「忠誠心」を示してあげるだけで簡単に金品や情報を手に入れることができる「容易い相手」であると言われているそうです。
これは、女性との心のつながりを大切にする日本人男性の純粋さを示すものです。まさしく和の心なので、決して卑下するものではありません。
しかし一方で、欧米の男性に比べ日本人男性は金品や情報を手に入れるための「コストが安い」というのがハニトラ界隈での通説だそうです。これは非常に由々しき事態です。

以下、ハニトラマニュアルで強調されている注意点を箇条書きにしておきますので、万が一この女性は「ハニトラかもしれない」と感じたら参考になさってみてください。

 

・あまりにも親身になって話を聞いてくれる

・偶然とは思えないほど共通の話題がある

・頻繁に連絡をくれてかゆいところに手が届く

・誕生日や記念日をとても重視する

・自然な会話の流れで金品や情報を話してしまうよう仕向けられている

・性的な関係に至るまでがあまりにもスムーズ

 

ハニトラはいわば巧妙な心理的な誘導によって操られている状態です。
上記のような素晴らしい女性が目の前に現れたら、それはハニトラかもしれません。

取材の様子。

 

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

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