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「ブラック校則」が話題に!恋愛関係を厳しく制限する事例が新たに発覚

理不尽と思われる校則をなくすことを目的とした、「『ブラック校則』をなくそう!プロジェクト」が大きな反響を呼んでいる。NPO法人「キッズドア」理事長の渡辺由美子氏らが発起人になって、プロジェクトを立ち上げた。全国の学校に存在する「ブラック校則」に関する情報の提供を呼びかけており、その調査が行われている。

このたび、ある私立の学校に「ブラック校則」と思われるものが存在するとの情報が、当サイトに寄せられた。同校に通う生徒が、校則の内容は理不尽であると考えて、ネット上にその一部を公開していた。公開した時期は最近ではなく、「ブラック校則」に関する情報募集の呼びかけに応じたものではない。

生徒が公開した情報によると、当該の校則は今年6月に校則の一部が改められた際に作られたものであるという。「男女間の行動について」という項目が新設され、「恋愛行為上の身体接触を禁ずる」と書かれている。その他、「他者が不快と感ずる行為」、「マナーを逸脱する行為」、「不適切と思われる行為」が挙げられている。

 

 

これらに抵触した場合、保護者への連絡、三者面談、そして「懲戒規定に準ずる措置」がとられるというのだ。情報提供者は「『ブラック校則』をなくそう!プロジェクト」ホームページに掲載されている「カップルは一緒に帰ってはいけない」といった恋愛関連の校則の事例を見て、本件も「ブラック校則」に該当すると考えたそうだ。

 

 

 

 

 

同氏は言う、「『恋愛行為上の身体接触』を認めないというのは、カップルが手をつなぐことさえ禁止するということ。これは、基本的人権の侵害だと思います」。また、「他者が不快と感ずる行為」という項目は様々な解釈が可能であり、「教師が不快に感じたから、処罰の対象にする」といった横暴を容認し得るものであると指摘する。

当サイトでは、キッズドアに連絡を取った。担当者に事情を説明したところ、上記の件は把握していない様子だった。詳細を尋ねられたので、これまでの経緯と関連情報を伝えた。「ブラック校則」に該当するか否かということは、実態を調べた上で理事長の渡辺氏らが判断しているという。本件に関しても、これから確認を行うとのことだった。

「『ブラック校則』をなくそう!プロジェクト」ホームページによると、今後、何が「ブラック校則」に該当するかという定義や判断基準を作ることを試みるそうだ。現状では各地の学校の状況について、情報を収集している段階だ。判断の基準が明確になることで、より踏み込んだ議論の展開が可能になるはずだ。

 

高橋 

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