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優子ちゃん事件 学校の対応

優子ちゃん事件での、学校側の対応について「週刊新潮」は下のように報じている。

学園本部長のコメント

中田さん(優子ちゃんの仮名)とも電話で話しました。近くに親御さんがいらしたせいか“何のことか分からない”とクールな声で言われ、正直なところ、よく分からないのです。

事実関係の把握ができないまま、学校側は10月1日から井上氏(○○教師の仮名)を当面、半年間の休職処分とした。


学校側が状況を把握できず苦慮していたことは理解できる。その頃まだ、両親に事件を隠していたかった優子ちゃんは、学校からの質問に対して、関与を否定していたのだから。ただ「週刊新潮」が掲載していないことが、ひとつある。
何と「週刊新潮」の取材を受けた時、学校は、既に○○教師の復職を決定していたのだ。○○教師は「探偵ファイル」との裁判と並行して、学校側の休職処分に、弁護士をたてて抗議していた。後に学校関係者から伝え聞いたところによれば「○○教師側から、相当に強硬な抗議があった」とのことだった。それを知った担当調査員の九坪は、平成15年9月5日、学園本部長に対し、優子さんとの仲介を含めた、証拠類の提供を申し出ている。しかし、学園本部長は「その辺りのことはこちらで調査する」として、申し出を断った。また「こればっかりやってるわけではない」「他にも仕事がある」などとも述べ、むしろ「探偵ファイル」側の申し出を迷惑がっている様子だった。


音声ファイル 1
音声ファイル 2


しかし、掲載されている記事以外、なんら状況を把握していない学校が、○○教師の「強硬な抗議」に抗せるはずもない。
平成15年12月。学校側は○○教師の休職処分の取り消し、復職を決定する。「情報が少なく、教師の言い分を信用するしか無かった」などとは言わせない。学校はその気になれば、いつでも「探偵ファイル」が所有している多くの証拠類(存命中だった優子ちゃん本人を含む)を共有できたはずだった。

学校がそれをせず、早々と教師の復職を認めたというのは、弁護士をたてて抗議してきた○○教師の対応に追われ、事実関係の究明よりも、「探偵ファイル」=メディアとの接触を避け、事件を内々にとどめることを優先させたということなのだろう。これでは、学校側が「学生の立場を考えた上でキチッとした対処をする」「生徒を大切にする」などと、いくら主張したとしても、それをそのまま信じるわけにはいかない。


この学校は醜聞を怖れるあまり、教師の追及をおろそかにし、結果として元女生徒を見殺しにしたわけなのだから。

 

ー 追記 ー


平成16年11月4日現在。同学校のHPの「教育スタッフ紹介」のページには、「平成16年度移行中につき、一時停止させて頂きます。ご了承ください」とある。平成16年も終わろうかというこの時期になるまで、○○教師の名前を出すことも、削除することもできず、未だに「様子をうかがっている」ということなのだろうか。

 

 

渡邉文男

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