カンボジア・プノンペンに滞在中、妙な噂話を聞いた。
「プノンペンのスラム街に日本人が住み、生活をしているとのこと。
ちなみに、スラムはこんな場所である。
調査するにつれ、本当に日本人が住んでいることが分かったが…
好き好んで住むような場所じゃあないだろう。
そのスラム日本人の友人とアポイントを取り、連れて行ってもらうことにした。
スラム街に入ると、いつ倒壊してもおかしくなさそうな家ばかり。
本当に、こんなところに日本人が住んでいるのだろうか…
道中、遊んでいる子どもたちを発見。
こんな環境の中、とても強く生きている。
そして、日本人の家に到着。
スラム在住の吉田さん(本名)は、外見もカンボジア人のようになっていたが、正真正銘の日本人。
ここに住み始めて3年近くになるとのこと。
部屋は何故かショッキングピンクの照明で、窓から自由に猫が出入りしていた。
吉田さんは会社が不況になり早期退職金を受け取り、そのお金で暮らしているらしい。
また、現地屋台で日本に売れそうなものを見つけたら、オークションサイトで売って国際口座に入金させたりして生活している。
カンボジアは物価が安いので、それで充分なのだろう。
吉田さんに、「なんでこんなところで生活しているのか」と聞いてみたところ、
良いブツが安く手に入るからですよ…ハハッ
一体なんのことかわからないので、ブツとやらを出してもらったところ、
思いっ切り違法物じゃねーか!
カンボジアでは一応大麻は違法だが、警官の前で吸っていても素通りされるシロモノ。
覚醒剤に関しても、スラムでは放置状態らしい。
吉田さんは売人は絶対やらない。日本人が売人をやると、色々面倒とのこと。
吉田さんのようにスラムに住んでいる日本人は、他にも居るようだが、売人は殆ど居ない。
まあ、日本の西成といい、貧困地帯では薬物が蔓延するのはどこの国でも同じなのだろう。
梅宮貴子