さて、こういう番組をやっている人は、すでに数千人、ひょっとすると数万人は存在します。
彼らは「生主(ナマヌシ)=ニコ生放送する主」と呼ばれています。
あのドローンで逮捕された15歳のノエル君も、生主の1人です。
生主たちは僕やホリエモンさんと違い、番組をすべて無料で公開しています。
youtube動画で有名な人、いわゆるYouTuberたちも、その大部分は無料で番組を作り、無料で公開しています。
数十万人が観てくれる、ほんのひとにぎり、0.00何パーセントのYouTuberのみが生活費を稼いでるわけですね。
あのノエル君も、もうすこし慎重ならば、もうすこし社会常識があれば、もうすこしガマン強ければ、ひょっとしてこの「有料と無料の壁」を乗り越えられたかもわかりません。
どっちにしても、ゴールドラッシュの時代は来てしまいました。
小説を書いて、文芸誌に投稿する。
マンガを描いて、出版社に持ち込む。
映画監督になりたくて、専門学校に行く。
タレントになりたくて、オーディションを受けてテレビに出たいと夢見る。
そんな効率の悪い手段をとらなくても、いいんです。
面白い小説が書けたなら、自分のブログで発表すればいい。
マンガが書けるなら、投稿サイトで公開しちゃえばいい。
スマホで映画を撮って、youtubeにUPすればいい。
生主になって、視聴者に直に語りかけたり歌ってみればいい。
逆に言うと、いまや出版社に持ち込んだりタレント事務所に所属したがるのは、
「自分の才能に自信が無いから、オトナにプロデュースして欲しがる」
ような負け組予備軍と言えるかもしれません。
アメリカの大学では成績最優秀者はまず起業を考えます。
「超A級」の人材は、就職よりも自立を望みます。
ジョージ・ルーカスも、宮崎駿も、庵野秀明も、スティーブ・ジョブズも、みんな
「自分の好きなことをするためには、自分のスタジオ・会社を持つしか無い」
とわかっていました。
たった一人で毎月1億円かせぐ。
そういう仕組みを知りたければ、今夜はテレビを消して、スマホでニコ生をご覧になってください。
岡田斗司夫