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日本心霊マップ 特別対談 其の弐 ~つのだじろう(漫画家)×渡邉文男 (BOZZ)

(前回の続き)

つのだじろう

渡邉:今回メインは、夢の話をしようと思っていました。

つのだ:夢ね、それは学問的に言うとユングとかフロイトと云う学者の説ですが、蛇の夢を見るとそれは男の欲求不満だとかいろいろ云われているね。

渡邉:心理学にも似ていますね。

つのだ:そうだね、心理学だね。たださっきの話はあくまでも19世紀とか昔の話であって、現代はぜんぜん違うと思うのね。

渡邉:よく金縛りにあうって人が本当に多いんですよ。

つのだ:金縛りには2通りあるんですよ。『生理学的な金縛り』と『霊的な金縛り』です。でも学者のほうは、金縛りに対してはもう生理学上、解明されてる…って言っている。

渡邉:もう説明する事はないって事ですか。

つのだ:金縛りは、いわゆる【レム睡眠】にある状態。眠るって言うのは脳みそが少し寝て身体が少し寝て、それで脳みそがさらに深く寝て身体がさらに寝てと云う… そういう段階を踏んで熟睡に入る。学問的に言えば身体が眠っている状態で、脳が起きている時、その時が『金縛り』の状態と言われてるんですよ。レム状態は熟睡していないわけです。体も脳みそも半分起きている状態、つまり睡眠途中ですね。寝かけだよ。寝かけるって言うのは生理的にいうと脳が少し…身体が少し、そういうジグザグジグザグの段階を踏んで深い眠りに入る訳です。

渡邉:僕は落ち葉が落ちていくような感じで眠りに入りますよ。ノンレム睡眠は完全に寝ている状態ですか。やっぱ金縛りにあう時っていうのは、レム睡眠の時が多いんですね。

つのだ:レム睡眠の中のつまり脳は起きてるけど身体が寝ている範囲。身体が寝ているけど脳が起きてるから脳は「俺の身体は動くはずだ」と思うけど寝ているから動かない。1番分かりやすい言い方だね。

つのだじろう

渡邉:金縛りにあったという書き込みや相談が非常に多いんです。

つのだ:それは金縛りって言っても怖がっているだけで、霊的な金縛りじゃない方が多いから。

渡邉:その選別の仕方を探偵ファイルを見ている方々に教えていただけますか。

つのだ:選別が出来るかっていうのは難しい問題で、云える事は脳みそがレム睡眠の状態が霊的な波動を受けやすい。言いかえれば、霊的なチャンネルが一番合いやすい周波数帯に重なると云われている。その周波数帯のタイミングに霊魂側が影響してくるわけだよ。それが『霊的な金縛り』って訳だね。しかし、レム状態で見た夢がただの夢なのか? 守護霊などの霊的なサゼッションのある霊夢なのか?の判断はむずかしい。一般的には朝・起きた時もハッキリ憶えている夢は霊夢の可能性が高い…と、云われているね。霊能者と一般の霊能力との違いは、優れた霊能者は全方位、BSチャンネルまで見られるが一般の人はどこかのチャンネルしか使えない…と考えると解りやすい。例えば霊魂波動が8チャンネルに写っていても、自分の波動が10チャンネルの人は見えない訳だ。説明するにはテレビの電波に例えるのが1番分かりやすいって事だね。霊魂っていうのは、実は電波みたいなものだって言い方も出来るし、霊魂の姿を見るって言うのは、テレビの映像を見ているみたいなもんだからね。例えばテレビの画面で、ビートたけしを見たからと云って、たけしが自分の部屋に来ている訳じゃないだろ?

渡邉:テレビといえば火の玉はランプでつくれるとか番組がありましたね。

つのだ:そういう番組はいわゆる否定派の方が多いですね。

渡邉: 結局は逃げ場は脳なんですよね。脳がなせる業という。他の臓器は人工で出来るけど、脳だけは人工で出来ませんね。

つのだ:大脳生理学ですね。最近は臨死の問題まで生理学で説明出来る…って、学者は断言している。それはそれで学問的には正しいんだろうが、それだけで霊魂や脳のすべてを説明出来るのか?って事なんです。否定派の連中は脳のすべてを知っているのか?解ってもいないのに、なんで霊魂現象は脳のなせる業だって断言できるの?脳すら分っていねぇのになんでノーだって決めつけちまうんだ?って。それでみんな笑っちゃたことがあるんだ。 解っていないのになんで脳だって…。分かっていないうちは、ノーもイエスもないんだよな。話を戻すと、金縛りは脳が起きてて身体が寝ちゃってるという状態じゃないですか…?それじゃ脳が寝ちゃってて体が起きている状態は何なの。何て表現するの?

渡邉:夢遊病ですか?

つのだ:単に【寝相が悪い】って事です(笑)!脳が寝て身体が起きてると身体が暴れるんだよ。つまり寝相が悪いんですよ。だから寝相が悪い人っていうのは案外よく寝ているんですよ。

つのだじろう

渡邉:僕が栃木の温泉に行った時に僕は寝付けなくて、一緒に行った女の子がすごいうなされましてね。「すごい悪い夢でも見てるんだな。」っていう風に見ていたら、 布団が本当に何センチかずれていくのを見たんですよね。身体が動いていないのに…ですよ。怪談話じゃないんですけどね。身体が動いてないのにずれたんですよ。それで起きて聞いてみたら、本当に怖い夢見ているんですよね。

つのだ:そんな時っていうのは、何かしらの霊魂が関わってる事が多いですよ。関わって来ている中で、霊魂も現象も起こしますからね。霊魂が関わってくる時に起こる現象っていわれてるのが、ラップ音でしょ。だけど夜中に音がしたら全部ラップだって思い込んで怖がっちゃうのもおかしいわけでね。

渡邉: 昔、僕が引っ越す時にね、7割ぐらいの電気がいっぺんに消えたんですよ。瞬間ね、これは(霊が)寂しがってるなって思ったんです。そんな事は人に言えませんよね。そんなの電気の寿命だって言われたら終わりですから。

つのだ: 霊能者って言うのは明治以降、流行した科学万能主義にスポイルされ、科学的にあり得ない…と、否定され続けて来たんですよ。しかし明治以前はね、日本人が科学ってものに振り回されず素直に感じていたから、安倍晴明にしろ誰にしろね、素直に受けいれていたんだ。霊能者はすごい人だって。世界史上も人間の歴史はまずシャーマニズムからなんだよね。それをそうじゃないって言い始めちゃった科学者、つまり西洋かぶれっていっちゃうけどね。とにかくてめえの理屈に合わなきゃ否定だ、反対だ!っていうのは間違いだって事だよ。

渡邉:自分の意見だけを肯定するってことになりますからね。

つのだ:今の日本の間違ってるっていうのは この辺が一番間違ってると思っています。あ、夢の話だったよね。夢はね、普通頭で覚えてないでしょう?その時は凄く解っているつもりなんですけど…朝になっても鮮明に覚えてるっていう夢は霊夢の可能性が相当高い訳です。すぐ忘れちゃう夢は霊夢じゃないです、おおざっぱに言えばね。そういう考え方にした方が解りやすいかもしれない。つまり霊夢っていうのは、味方の霊(守護霊)が『おまえ、こうしとけよ!』っていう忠告や注意が多いんだ。守るための命令だからいいんだけどそれを夢の中で覚えたってことはね、つまり自分がレム睡眠状態で霊的な波動にかみ合った時を利用して、守護霊側が意思を発信して来た。向こうから電波が来た…って考えればいいんじゃないですか。

渡邉:想像じゃなくて、現実にあったというわけですか。

つのだ:そうそう。起きても夢を覚えてた場合、味方の霊が何かを伝えて来た霊夢だと感じたら素直に言った通りにしておけばいいんだよ。霊夢を見たからってそれが悪い夢かどうかとか怖がる必要はないんで、自分の守護霊っていうのは自分を悪い方向に向けようとは決してしていないわけだから。

渡邉:僕は予知夢を見てその通りになったことがあって本当に怖かった事があります。もう見たくありませんね。

つのだ:それは霊的なチャンネルの中で、霊魂側がこいつにこの波動を使えば 一番伝わるな!って波動を使って言ってくるわけだから、自分が見たい見たくないの問題じゃないし、怖がる必要もないんだよ。だから俺が貴方とこの仕事をするようになったのも、多分貴方の上(守護霊)と、俺の上(守護霊)が相談した上でやらせてるんだと俺は思っているよ。

渡邉: はい。

 

続く

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