意地。
クライアントのかすかな記憶から、広い範囲を捜索する。
この建物ではないですか？
何度もクライアントの家に足を運ぶ。
違います。
乾いた空気が全身を包む。
探偵稼業は「ムダを積み重ねて華が咲く仕事」
あきらめない。捜索一ヶ月。
あ、これ、見覚えが・・・。
前にも提示したアパートだった。
念のためにと、もう一度アングルを変えて撮り直して見せた写真だった。
クライアントと現場へ。都心から隣県の船橋に向かうために、毎回、二時間を要する。
あ、これ、ここです、間違いありません！
これから先、事件がどんな方向に向かうにせよ、探偵としての仕事が「終結」した瞬間。
疲れた身体が崩れそうになる。頭にこびりついたものが、ひとつだけ、取れる。
数日後、特捜隊の女探偵が中出し男と接触。
これから先を期待する読者も多いだろう。
しかし、我々は小説の探偵ではない。
犯人に証拠を見せて詰め寄っても、あっさりと口を割ることなど皆無である。
女探偵、躍動の瞬間
この後、クライアントに接触してもらい、もう一度被害に遭うか、もしくは我々がその直前で踏み込むしか、この男を捕縛できる手段がない。
テレビだったら、そんな展開になるだろう。
しかし、現実のクライアントはそれを拒んだ。
それが、現実である。
報われるもの、報われないもの。
その境界線に生きる、我ら、探偵。
以下、女探偵が中出し男から聞きだした内容です。読み飛ばしていただいてけっこうです。
0715会話内容
勤務先は○○○グループ
社は神田で海浜幕張の支部と行ったり来たりらしい
現在1ヶ月謹慎中の5日目あたり（やくざの友人の事務所に出入りしていた所を会社の人間に目撃された為）
転勤が大好きで今後転勤がないようであれば転職を考えている
現職での今までの転勤先はタイ、金沢、姫路、千葉など
ついこの間まで3週間のタイ出張に行っていた（昔3年間転勤していた為、タイ語と英語は喋れる）
タイでは仕事でファミリーマートにお世話になっていた
タイ時代にソニー副社長など、日本では考えられないような人とのお付き合いがあった
地元は神戸で高校はカトリックの○○学院高等学校（帰宅部）
高校卒業後にコンピューターの専門学校に入学したが、在籍中に今の会社の面接に合格し自主退学
情報処理技術者2種をもっている
アメックス、ダイナースなどゴールドカード5枚所有
（2枚は確認しました。1枚にまとめればアメックスのブラックにしてもらえるらしい。自社カードは未使用）
スーツは有楽町のアルマーニ、ヴェルサーチでいつもまとめ買い（毎回150～200万使ってしまうらしい）
お酒は基本的にはあまり飲まなく、日本酒（甘口・冷）とタイビールのクロスター以外飲めない
自家用車は友人と一緒に1台使用
タイ出張の直前に本八幡（下総中山）に引っ越した
自然が大好きで犬大好き（上京時？はミニチュアダックスを飼っていた）
休日は平日が多い
社内は携帯電話持ち込み禁止
中学生時代の習い事はテーブルマナー
中学時代に陸上短距離で県大会出場
東京都心の地理は地図を見ないとよくわからない
嘘つき男
女の補充はいくらでもきくが、客がいなければ店が潰れる。
これが、デリヘル側の本音。
彼女は、この男の子供を堕ろした。
芽生えた命、最後まで守ろうとしたが。
＝ＢＯＳＳ 特捜隊
マルタイを捕捉したこと。
長として、部下を褒めたい。