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滋賀県知事選の影に

井上良夫と盧武鉉の交流関係については、BSCウォータースポーツセンターのHPにも、過剰なまでの量が掲載されている。


両者の交流関係を見てみよう。1982年に「第1回日韓親善ヨットレース」を釜山で開催して以来、毎年BSCと釜山で交互にレースを開催している。1983年には「大韓ヨット協会公認指導者養成校」に指定されているほどだ。当時、盧は「韓国五六島ヨットクラブ」の会長を務めていた。そして来日時に井上による指導を受け、盧はBSCでヨットインストラクターの資格認定まで取得している。


盧が2002年末に大統領に当選すると、2003年1月に井上は、当時から知事だった国松を記念訪問した。ここから両者の関係が深まっていったのかもしれない。その後、井上を民主党の菅直人らが訪問し、その際に菅はBSCでセーリングに挑戦した。「これで菅さんはヨットでは盧武鉉次期大統領の『弟弟子』になったわけです」というコメントまでHPには見られる。


BSCで井上から講習を受けるというのは数年後の国松の行動と同様だが、親韓派である菅にとっても、盧と接点のある井上は利用価値があると思われたのだろうか。逆に、井上も親韓派の菅はBSCの宣伝材料になると判断したのだろう。今回の知事選でも、民主党が国松を応援したことは、このような人脈と無関係ではないと思われる。社民党支持で環境問題などを訴える嘉田を左派として、公共事業を推進する国松を単純に正反対に位置づけるという図式が誤っていることが、このことからも分かるはずだ。


井上と盧との交流は、テレビ番組でも放映されたことがある。TBSの「報道特集」で放映された「韓国・盧武鉉大統領 本音で直接対話」という企画である。両者の交流についてだけでなく、この番組内容自体も、あまりにもイデオロギー的で興味深い。しかも、その番組内容にはヤラセと捏造があった。(長文のため、詳細はここをクリックしてリンク先へ)


近頃のBSCは韓国にますます傾倒しているようで、2006年からは従来の企画に加えて、「韓国文化に触れ韓国語を話そう」をキャッチフレーズに、4泊5日の「韓国ホームステイの旅」という企画まで始めている。特に青少年に対して、韓国に対する肯定的なイメージを刷り込むことに熱心なようだ。


BSCが好んで用いるのは、ドイツの教育学者クルトハーンが述べたという、「子供達に大人の考え方を強いる事は間違いだが、経験を強要する事は義務である」という言葉だ。ウォータースポーツスクールという外見からは多くの人々が想像しないであろう、特定の思想や価値判断に基づいた韓国との「経験を強要する」団体、それがBSCの正体である。

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