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若年層に広がる処方箋ドラッグ、合法ドラッグ、脱法ドラッグの実態ルポ その1

近年若年層の間で、処方箋ドラッグ合法ドラッグ乱用が取りざたされている。

処方箋ドラッグとはいわゆる、精神科や心療内科などで治療の際に処方される睡眠薬や向精神薬などである。

勿論十数年前以上も前からそれらは乱用されていたが、近年のSNSの発達により乱用者が増え事態が表面化したといっても良いだろう。

これらの薬は本来は不眠症や精神的に不安定な人、病症のある人の治療に向けて医師から患者へ処方され、あるいはドラッグストアで購入する。使用者も治療を受ける患者本人のみのはずなのだが、これらを病症のない人間が過剰摂取するいわゆるOD(オーバードーズ)が若年層に広がっている。

(X:Twitterより)

X(旧Twitter)には連日処方箋や合法を飲みハイになる、あるいはODをして救急車で運ばれる若い男女の様子が投稿されている。

遂には製薬会社と国が動く事態となり現在では販売に規制がかかった薬もある。

では、彼らはどうやってそれらの処方箋ドラッグや合法ドラッグを手に入れているのか。そして乱用する理由、販売譲渡する理由とは一体なんなのか。

 

友達の処方箋ドラッグユーザーの女性Yさん処方箋ドラッグを取り扱う(いわゆる売人、プッシャー)人物Xさん話を聞くことが出来た。

勿論筆者はそれらのドラッグはやっていない。両名ともに顔出しはNG。個人の特定もあるので写真は使わない約束だ。

実を言うとYさんとは、筆者がYさんの彼氏と仲が良く3人で遊ぶ仲だ。そのつながりで普段から普通に遊ぶので、雑談の延長で話を聞いた。

 

Yさんが住む駅付近のコンビニで待ち合わせる。彼氏と共に現れたYさんのカバンからはブロン咳止め錠の箱がのぞいていた。ファミレスに向かう。

 

Yさん「処方箋とか眠剤やったきっかけは鬱と不眠症。元々パニック障害でメンタル的に普通の人より弱いほうで、働き出してからどんどんメンタルやられちゃってメンクリ(メンタルクリニック)に行って薬貰ったのがきっかけかな。二十歳ぐらい。」

筆者ナカノ「そこから今までずっと使ってる感じ?」

Yさん「そう、もう10年近いかも。やめてた時期もあったけど結局続けてる。」

筆者ナカノ「結構歴あるのかー。どこでもらったりする?病院?」

Yさん「う~ん大体メンクリ。」

筆者ナカノ「大体?メンクリ以外も?」

Yさん「昔ね。友達とかにも同じような人がいたからそこから貰ったりとか」

筆者ナカノ「へえ~~。飲んでなんか効果みたいなのはどんな感じ?」

Yさん「え、普通に眠くなるっていうか半分気絶?みたいな。でもお酒と一緒に飲んだりするとパキるし、モノによっては眠気通り過ぎると時間帯関係なく凄いパキッてハイになるっていうかそんなん。20前半とかはパキッて遊びまくってた。」

 

※パキパキ、パキるとは薬がキまった状態、「異様にテンションが高く多動で思考が止まらず口が回り人によっては攻撃的になる状態」などを指す。主に覚せい剤やコカイン、処方箋などのドラッグを使った際に用いられる言葉。

 

次回へ続く

NAKANO
ガルエージェンシー大阪本部

探偵歴6年目。映画に憧れ過ぎて探偵になってしまった男。雑多な知識で調査をこなす現役探偵(0120-000-783
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