皆さん、政治家のこと「先生」って呼んでいますか?
福岡県の服部知事が、ついに悪しき慣習の打破に動きました。県職員が県議を「先生」と呼ぶのをやめると表明したのです。この「先生」呼びを改めるというムーブメントは全国の自治体でちらほら見られ、一定の浸透を見せているものの、まだまだ定着はしていません。

そもそも、冷静に考えてみてください。ついこの前まで選挙戦で「どうか私に清き一票を!」と鼻水を垂らして有権者に頭を下げまくっていた候補者が、当選した途端にどんなぺーぺーであっても「先生」へとジョブチェンジするわけです。周りの県職員や支援者がこぞって「先生、先生」とヨイショするから、あっという間に思い上がって勘違いしてしまうのではないでしょうか。百戦錬磨の実績あるベテランならともかく、当選1期や2期の右も左もわからない陣笠議員まで「先生」と持ち上げるのは、もはや有害であると言えます。
ここで参考になるのが慶應義塾の文化です。慶應では「先生とは創設者の福澤諭吉先生ただ一人」という確固たる理由から、教職員であってもお互いを基本的に「君付け」で呼ぶそうです。いっそのこと、政治家の世界でも基本的に「君付け」で呼ぶのを普通にしてみてはどうでしょうか。「〇〇君、ちょっと今の答弁なんだけど」と声をかければ、不必要な特権階級意識も少しは薄れるはずです。
さて、この件について福岡県庁に「もし今後、職員がうっかり県議を『先生』と呼んでしまった場合、ペナルティはあるのか?」と問い合わせたところ、「あくまで意識付けの問題ということであって、ペナルティということはない」とのこと。
長年染みついた忖度という名の垢を洗い流すことはできるのか。今後の福岡県庁の奮闘に期待ですね。

探偵華盛頓
政局・政治・選挙ウォッチャーを10年近く務めています。
