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愛子内親王、佐賀県に ――3,000円以下のワンピースも素敵

愛子内親王が、国民スポーツ大会(昔の「国民体育大会」)を観戦するため初となる単身で佐賀県を訪れました。私は特段、天皇陛下とその御一家に強い関心を持っているわけではないのですが、最近になって愛子さまから漂う品格、清々しさ、聡明さに魅了されています。なぜなんでしょうね。

よくよく考えると天皇陛下への尊崇の念というのは、我々日本人にとり、もはや日本の長い歴史のなかで培われた遺伝子レベルの作用ではないかとさえ思えます。

宮内庁公式HPより

 

めざましいご活躍の愛子さまですが、愛子さまが天皇陛下に即位されることに対しては国民の賛否両論があるようです。私は、新しい時代の天皇陛下像を想像するに愛子さまへの期待が溢れてきます。愛子さまが幼少の頃から一身に受けてきた国民からの注目、天皇皇后両陛下から注がれた愛情、必ずしも順風満帆ではなかった学習院での学校生活とそれを克服した芯の強さ。そして、一着3,000円以下のGUのワンピースをサラッと着こなす素敵さ。

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それらを鑑みるに、現代日本にふさわしい新しい時代の象徴として、愛子さまは我々になにか貴重なものをもたらしてくださるのではないかと思います。

ただし愛子さまが天皇に即位なさるためには法的な障壁があります。現行の皇室典範(1947年制定)は男系男子による継承を明確に規定しており女性や女系の天皇は認められていません。だけど皇室典範が成立した当時は1947年。当時の社会状況も伝統を尊ぶ心も現在とは異なるはずで、皇室典範も時代とともに歩み続けなければならないのではないでしょうか。

そもそも、それ以前の歴史を紐解くと、女性天皇が即位した例は決して珍しくありません。

 

過去の女性天皇

推古天皇(593–628)日本初の女性天皇で、聖徳太子の叔母。

持統天皇(686–697)天武天皇の皇后で、後に自ら即位。

元明天皇(707–715)と元正天皇(715–724)母娘で、連続して即位。

称徳天皇(764–770)孝謙天皇としても知られ、2度即位。

 

とりわけ推古天皇は、日本初の女性天皇として聖徳太子と共に飛鳥時代の改革を推進し、日本の歴史に大きな足跡を残しました。このように、歴史上も女性が天皇として活躍した前例があることを鑑みれば、愛子さまが天皇に即位することは、時代の自然な流れだと思えます。

女性天皇の即位が実現するまでの道のりは容易ではないでしょう。伝統を重んじる立場や保守的なイデオロギーを重視する立場との対話や熟議が求められるのも必至です。しかし私は、どうしても愛子さまが即位なさることが時代の要請のように思えてならないのです。

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

 

 

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