はっきり言ってどうしようもない男よりどうしようもない男が現れた。
あるモデルの女性が、やはりモデル友達から「レースクィーンを探している人がいる。」との紹介を受け、「電通本社のクロダ」を紹介される。
電話をかけると、写メールで写真を要求され、プロフィールを聞かれる。
「クライアントに紹介するから。」ということで、性格やアピールポイントを聞かれた後、「○月○日にホテルでクライアントさんと会うように。」と指示される。
相談に来た女性
そこで待っているのは、
「トヨタ創始者の息子 5人兄弟の末っ子」と名乗る、「トヨタ モトシ」44歳(自称)
顔はアニマル浜口に似ている。
!後で判明するが、電通本社のクロダとトヨタは一人二役である(笑)
そこで
トヨタのレースクィーンにしてあげる。
他にもいろいろ仕事を紹介してあげる。
私は今までに何人も芸能人を育ててきた。君も育ててあげよう。
とりあえず、今度のレースに採用するよ。
など、おいしい話を持ち出す。
モデルの女性が
『そんなうまい話があるんだろうか?』
と、ちょっとでも不審そうな態度を見せると
疑うんだったら別にいいよ。そういう人を疑う態度がだめなんだ!
などと、突き放した態度をとる。
モデル女性の方も仕事をフイにしたくないので、相手のいうことを聞くハメに。
その他、「トヨタ」は目の前で、トヨタ本社へ電話をしてみせる。
ああ、トヨタだけど。今度のレースクィーンの件だけど、今ここで会っている女の子を使うことに決めた。
そして、懐から小切手を取り出し、
これから君を売り出していくから、金が必要になるだろう。
とりあえず1億円を渡しておこう。
これは君が綺麗になるためのお金だ。
と言いつつ、一億円と書き込んだ小切手を切る!!
ところが「トヨタ」は、その小切手を渡さないで
自分の懐にしまいこんでしまう。なんのこっちゃ
女性は小切手など見慣れていないので、『そういうものなのかなぁと・・・』と思い、口をはさめない。
僕と会うためにはいろいろ交通費が必要になるだろう。とりあえず、50万円を振り込むから、君の銀行口座を教えて欲しい。
と女性の銀行口座を聞き出す。
強引な展開でそのままホテルの一室へ連れ込まれ、彼女はまんまと犯られてしまう。
トヨタ一族に大変失礼な話である。
当初「トヨタ」は○月に行うイベントの仕事を紹介するなどと言っているが、そのような仕事を紹介することもなく、問い詰めると、「今は会社の都合が・・・」「ニューモデルの制作ラインが・・・」などと、のらりくらりと言い逃れを続ける。その後、電話番号も不通になり、完全に逃げられてしまう。
大阪支社・九坪と相談中の女性達
ある女性の場合は、大阪からわざわざ東京に呼び出されている。
その際の新幹線代を請求したところ
そういう細かい経費はめんどうくさいから10万円ぐらいたまってから一度に請求してくれ。
と言われる。
もちろん、その交通費が払われることは一切ない。
話をしてくれたモデル女性の一人は
私たちって、アホですね~と自嘲的に笑う。
けど、やっぱ悔しいんですよ。このままだと他に騙される人が増えるかもしれないし。なんとかギャフンといわせてやりたいんです。
探偵ファイルが把握しているだけで、この「トヨタ」に犯られた女性は10人を超えた!!
たぶん、最終的にはものすごい数になるだろう。
次回、ミネの囮作戦につづく!
渡邉文男 九坪