ねえ、これ、どういうこと!?
問い詰めるA子さんに、弁解する佐々木。
こんなの全部、こいつらのでっちあげだよ!
こんなやつら、相手にしてらんないんだよ!
あくまで、不遜な態度を崩さない佐々木。
しかし、よく見ると
手が細かく震えていたりする。
こっちに来て。いいから、こっちに来て!!
A子さんの腕をつかみ、強引にクラブハウスの中へひっぱろうとする。
まあまあまあ、嫌がってますから。
満面の笑みを浮かべつつ、A子さんと佐々木の間に入る九坪。
更に問い詰めるA子さんに
中で説明するから!
とにかく中に入ろう、中に!!
A子さんを、なんとか「探偵ファイル」から引き離したい佐々木。
しかし、すでに真相を知ったA子さんは、当然それに応じない。
やがて、佐々木がキレはじめる。
おまえ、いい加減にせんと承知せんぞ!
イラだった佐々木は、おもむろに携帯電話をとりだした。
もしもし、本部長?
なにやら「どこかの怖い人」に連絡をとる様子。しかし・・・
ライト点いてないんだけど。
佐々木の十八番「ウソ電話」だった。
得意技を見破られ、クラブハウスへ逃げて行く佐々木。
その後姿に、九坪の追撃。
佐々木さ~ん! 女たらしの佐々木さ~ん!!
悔しそうに立ち止まり、こちらを睨む。
再び、クラブハウスから出てきた佐々木。
語気荒く説明を求めるA子さん。
完全にテンパッた佐々木の口上は、やがて
ハゲ~!
デブ~!
ハゲ~!!
デブ~!!
ー クライマックスにつづく ー
渡邉文男