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愛・凛凛と最終章  ~アソタソ~

あいりんで日雇労働にありつけた私でしたが

現場は穴も掘らなければコンクリートも触らなかったので
今回の最大のテーマであった「スコップの使い方をマスターする」
は完全に当てが外れた。

 


それはさておき

実は作業開始前、“新規”は自分の身元を書類に書き簡単な現場内の規約の説明を受ける。その後作業員全員が集合しラジオ体操、朝礼、本日の業務の確認をする。

ちなみに下請け業者の代表格は各々空調服を着用しているのだが…


 ※空調服


ノッペリ君曰く
「あれは高いからベテランの人しか着れないんです。」だそうだ。

そして朝礼が始まり各下請け業者の代表が作業内容を発表しだしたが
「ブーンブーンブーン」空調服のファンの音で一体何を喋っているのか全く聞き取れない。君達ヤル気あるのか?と静かにツッコんだ。

結局作業自体は朝8時から夕方5時まで。休憩もしっかりあるから体力的に厳しいという事は意外になかったが理不尽な罵倒はちょいちょい入る。
総評は“プライドが高すぎると精神的にもキツイ仕事”かと。


そして終了の時間がやってきた。“新規”に茶封筒が渡される。
ノッペリ君は瞬時に開封し私に500円を返してくれた。

ところで気になる中身ですが

9千とび500円でした。※明細書は無し

想定外だったのはノッペリ君がやたらと私に懐いてしまい私が新今宮まで戻ると言ったら「僕も付いていきます!」ですと。
「今日は500円有難うございました。実は僕近いうちに捕まると思うんです。だから今日は最後の晩餐何にしようかと考えてるんです。今回で3回目だから実刑なんですよ。刑務所も慣れたら楽です。なにしろ食べる物に困らないから」と笑いながら話す。
どんだけポジティブなんだ。って言うかどこまで本当の話なんだ?

そして私の長い1日が終わった。
疲労困憊とはこの事か。

 

 

濃すぎたわ。アソタソこと麻生 麻生

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