すごく怪しいタイトルだが、本当に実在する人物の物語である。
この世には、開運グッズが氾濫している。珍品と銘打つこれらの宝石は、実は希少価値などまったくない。誰にも見向きもされない三流の宝石を加工して作られたものが多いのだ。
だって、ダイヤモンドやクリスタルだったら、2万円やそこらで買えないし、それ以上出費できる層がそれらの品を信用するわけがない。つまりまったく売れない。お金が強烈に欲しい層に売れなければ商売ではない。だから2万円なのだ。
上の家族をご存知だろうか。ある開運グッズのおかげで貧乏から一転大金持ちになった家族らしい。うちの挑戦状のコーナーで破格の10万円の懸賞をつけて行方を追っているが、じじいはどこそこの劇団員だったとか、ろくでもない情報しか集まらない。あとの懸賞はすぐに見つかるのに、この家族だけはどうやら迷宮入りっぽい。本物の家族なら、既に見つからなければおかしい。
それともこの後、事業に失敗し
借金で逃げ回っているのだろうか?
この写真を検証してみると、子供の持っているピカチュウがあまりにも白々しいし、おばあちゃんの出っ歯も空々しい。財布に刺さったカードも、何やらわけの分からないものばかりである。
頼むから早く出頭、じゃなかった姿を現しておくれ。そして
私を名誉毀損で訴えやがれこんちきしょう。
断っておくが、開運グッズを真っ向から否定しているわけではない。タイトル通り、確かに本物の
開運グッズはこの世に存在し、その恩恵に預かる男を私は知っている。
その人物とは、何を隠そう
この私だ。
次回、私の持つ驚異の開運グッズをご紹介しよう。【本邦初公開!!】