淡路島にある高さ１００メートル、総工費５３億円の世界平和大観音像の取り壊しが始まったというので見に行った。実は文末にリンクしたが５年前に名前を伏せて内部の撮影をさせてもらったことがある。私の好きな廃墟がまたひとつ消えるのだと思うと寂しい。
前景を工夫し、願いを込めて撮影すると周囲が仏木、沙羅双樹に見えて尚一層美しい御姿となる。
御顔も巷には険しい、美しくないものばかりが出回っているが、今日は素晴らしい笑みを見せてくれた。
一説には早離という人がいて、騙されて無人島に捨てられて餓死したが、死ぬ寸前に「生まれ変わったら自分たちのように苦しんでいる人たちを救いたい」と誓願を立てたため、観音菩薩になったという。
人は仏や神の有難い姿を有形物にしたがるが、物質はいつか朽ち果てることを考えて最初から適当なサイズで建造したほうが良い。
私も８億円くれるなら取り壊しを請け負ってみたい。伊豆の別荘のように読者を募ってかかれば４億円くらいでできそうな気がする。
BOZZ
５年前の記事（観音像の内部）興味のある方だけお読みください。
https://tanteifile.com/archives/1101