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日本心霊マップ 特別対談 其の四 ~つのだじろう(漫画家)×渡邉文男 (BOZZ)

(前回の続き)

地縛霊について

つのだ:今日はテーマは?何を話す?

渡邉:自縛霊です。それと因縁霊ですね。自縛霊にも2通りあるとか?浮遊して人間に悪さをしたり、語りかける霊魂もあれば、その場所に縛り付けられて自縛霊になっているのもいるとか?先生が命名されたんですよね?

つのだ:いや昔からあったよ。ごく狭い世界だけの専門用語だったけどね。

渡邉:自縛霊は動けないと云いますが、浮遊霊だとなぜ動けるのか?なぜ縛られるのか?そこの違いというのを教えて欲しいんですよね。

つのだ:それは霊魂自身の意思なんだよ。まあ、おおまかに言ってだけどね。浮遊霊の場合、事故死をした人とか…そういうケースが比較的多いんです。生前、霊魂の存在を信じてなくて、突然飛行機事故とか、交通事故にドーンと遭ったとするでしょ。突然死で自分がどうなっちゃったか解らなくなる。

渡邉:つまり、死を自覚してない霊?

つのだ:そうそう。自分が死んだのを解ってないんですよ。霊魂になっているのに自分としては意識があるから死んだんじゃないって思うわけだよな。

渡邉:あとは肉体がついてるかってどうか。自覚してない。例えば人に語りかけたり接触しようとしたら、映画の「ゴースト」みたいにふっとぬけちゃう。それでもやっぱり、死んだ事を信じたくないでしょうね。

つのだ:認めたくないというか、信じたくないというか。生きてると思い込んでるんだよね。『なんで通り抜けちゃうんだ?なんで皆すれ違っても話してくれないんだ?』と、訳の解らない疑問は腐るほど持ってはいるんだけどね。

渡邉:あー、そっか~……。

つのだ:でも、そういう場合、霊能者に説得されたりした時に『あなた。肉体無いじゃん』って言われると…。『うん無い!』とかいうような感じになる訳ですよね。浮遊している連中は…。

渡邉:霊能者に悟らされないと浮遊のままなんですかね?

つのだ:時期がきて自覚するって時もあるし、当然、背後の守護霊やらなにやらが色々いる訳だから、彼等が解らせようってやるわけじゃない?

渡邉:霊のみぞ知るってわけですか。

つのだ:そうそう。早く行く処に行かないと、そのまま因縁霊になってしまう場合もあるしね。だけど生きてると思い込んでる間は執着があるから…。まあこれは有名な話だから言うまでも無いけど、坂本九ちゃんが墜落事故で亡くなったときに、俺に憑依してきたと云う《実話》があるのね。

渡邉:あの全日空の…5百何人死んだ飛行機事故?

つのだ:実は九ちゃんも浮遊してたんだよ。

渡邉:へー(驚嘆)

つのだ:つまり迷子になっちゃうんだ。自分の家も解らない、自分がどうなってるのかも解らない。それで色んなヤツのところへ行って話し掛けたりすんだけど、解ってもらえない。それがたまたまボクの処へね。内輪の話しなんだけど、漫画家の石ノ森章太郎(故人)って男がいただろ?あいつは俺のトキワ荘仲間で、お互いオカルト好きだったんで生きてる時にしょっちゅう俺と飲んだんだよ。それでね。『お互い。相手より先に死んだら、絶対霊魂になって出て来よう!』って固い約束をしてるんだよ。つまり霊魂が確かに存在するっていう事ならば、出られるはずだし出て来ようって。そうすれば証明になるでしょ?でもあいつ。死んで4、5年だけど、まだ俺んとこ出てきてないんであいつはまだ向こうで、自由に動ける立場にいないのかな?って思ってるんだが…。

渡邉:なるほど。あとは黄泉の国の釜のふたが開いたときに訪問するっていう …。

つのだ:どこへどう連れて行かれるかは、死んで見ないと解らないからね。

渡邉:で…自縛霊の話ですが…。

つのだ:2つあるんですよ。地面の地って書く《地縛霊》と、自と書く《自縛霊》とね。

渡邉:ははー、そっかそっか!気がつかなかったなぁ。

つのだ:「地」と書くのは、その場所。土地に執着をもっちゃてる。私の家はココだとかね。自己の「自」と書いた自縛は、自分で自分を縛りつけちゃう。

渡邉:ほんとは動けるんだけど…、動けないって思いこんじゃう?

つのだ:そう、自分は動けないんだ…と思い込んじゃう。自閉症みたいにね。

渡邉:だからあの交通事故の現場とかでは、そこで事切れたと自覚してるから、もうそこで死んだと思いこんじゃってるんですか?

つのだ:うーん、そうじゃなくてね、あくまでも一般論で一例だけど 交通事故で死んでも死んだとは思ってないんだよな。ただそこの場所に何故か縛りつけられちゃう。あげく、例えば列車事故なんかで手首がなくなっちゃた、 首がなくなっちゃたといった場合、そこで一生懸命、自分の手首や首を探してたりする事があるんだよな。

渡邉:怖っ!!

つのだ:いずれにしろ霊魂になっちまうと…まず、孤独地獄になるんだよ。

渡邉:ムショ以上ですもんね。

つのだ:そうそう、だって…人に話しかけても筒ぬけちゃう、誰もわかってくれない。そうすると、そう淋しがってるやつらに、地獄波動の連中が声を掛けてくるんですよ。東北から出てきた家出娘がいたとすると、剃り込みの奴とかが餌食にしようと声を掛けてくる類と考えれば解りやすい。

渡邉:いっぱいくるんだ。

つのだ:兎に角、悪いほうに連れて行こうとする。

渡邉:悪霊がいるんですね!そうゆう。

つのだ:「誰か通りかかったらそいつを自殺させろ。そうすりゃお前は良い世界へ行ける」なんてウソ八百を並べてね。

渡邉:コミニケーションが取れる仲間があると、ついそっちへ引かれてしまうって訳ですか?

つのだ:やっぱり自分が助かりたいから人を引き込むっていうそういう流れがあるんだな。だから自殺して死んだやつとか、交通事故で死んだやつとかは…。死者自体が悪霊って訳じゃないんですよ、悪いのが手を差し伸べてきてるのであって淋しいから思わずはまっちゃう。

渡邉:その悪いのってのは、何故悪くなるんですかね?

つのだ:やっぱり生きている間に自分の満足いく人生が送れなかった。誰だってモテたモテないとか、自分は凄い真剣に恋愛をしたのに相手がろくな対応をしなかったとか、なんで私がこんな目にあうんだみたいな、そういう恨み辛みが生きている間に具体的にあるじゃないですか。人間って…。

渡邉:八つ当たりみたいなものですか?

つのだ:うーん??兎に角、そこを良くない類の霊魂に利用される。

渡邉:利用して勢力を拡大しようとしてる?

つのだ:うん。霊魂っていうのはみんな個人一体と思ってるけど、そうでなく同種の魂は吸い寄せられる様に集まり、やがて同類の波動が合体してひとつの塊になっちゃうんだ。つまり地獄の霊団みたいのは悪いエナジーの塊なんだよ。

渡邉:ブラックホールみたいに周囲を巻き込むんですね。でも…ほんと、煩悩だな。生きてても煩悩、死んでても煩悩なんですね~。

つのだ:そうそう、浮遊霊とか自縛霊になっちゃうやつは、まだ生の煩悩が有るワケですよ。そりゃ死んだと思ってないんだから煩悩はあるわな。

渡邉:その悪いほうに引き込もうとしている連中も、死んだとは思ってないんですか?

つのだ:それは解らない。ただどんどん合体していく訳ですよ。それが非常に怖いんですよ!強いパワーになるからね。霊魂の塊りってのは、同じ物の考え方をどんどん集約して行って大きな力・強い力になるんだ。

渡邉:結局は自縛を解くには…地縛も自縛もですね、それは霊能者の力しかないんですか?

つのだ:自分で気づくこともあるんですよ。そういう環境に置かれて「なんでこうなんだ?」と自問自答することで『あ、やっぱ死んだんだ!』と気づく。

渡邉:自助努力ってやつですね。

つのだ:当然背後霊などがサポートしてるから。いつまでも気づかない奴が一番困るんだよね。

渡邉:何百年ていうのありますよね、何百年気がつかないっていうのは呪いなんですかね?

つのだ:呪いってこともないが、やっぱ気づかないんだよね。ひとつ具体的な例をあげると霊能者の西塔恵さんで霊査したケースでうちにきた相談者なんだけど、鎌倉の大きな池があってそこで自殺してるわけ。西塔恵の場合は、その霊魂を自分にいったん呼び込んだりする。「あんた何言いたいの?」ってことを自分の身体に入れて解析するわけ。そうすると、見てる間に顔色が真っ青になっちゃうの。体がガクガク震えて止まらなくなっちゃうんだよ。つまり600年700年も寒いまんま。ずーっといたわけですよ。その池の地縛になっちゃってるんだよね。その寒さを霊能者が体感しちゃう。

渡邉:そこまで古い霊魂?それじゃぁ鎌倉とか安土とかですもんね。先生見てたんですか?

つのだ:見てましたよ、家でやったんだから。たしか写真も残ってるよ。普通に写真撮ってるのに、西塔恵ちゃんの顔が真っ青になってる。

だ:霊魂のこと解ろうとしたら、やっぱり現場に立ち会わなきゃ駄目なんですよ。心霊調査だって解っている人だけで行くと、一般はヤラセっぽく見ちゃうじゃない。だから、あくまで思いつきだけどこのサイトで《心霊スポット調査》をするならネット見に来ているユーザーの希望者を5人か10人。連れて行くってあるよな。もちろん一流霊能者も同行しての話だから…。

渡邉:なるほどー、一般公募してですね。

つのだ:そう。一般の人は、霊能者と一緒に行けるっていうチャンスってないわけだし。

渡邉:そりゃ相当いいネタになりますね。

つのだ:4月に「心霊スポット調査」計画しているんだろ?急な公募じゃ今回は無理としても次回はそれでやるぞ!って方が、盛り上げになるじゃない。

渡邉:2段階、2段ロケットですね。うちの女探偵どもが大丈夫かどうか。多分怖がってうしろで隠れてると思いますけど。

つのだ: BOSSは羨ましいな、いつも女性に囲まれてて。

渡邉:そうですか?

つのだ:美女にかこまれて(笑)俺なんか、いつも幽霊に囲まれてるってのに。

渡邉:わはは!!幽霊ですか!!(笑)心霊スポット調査もある程度準備期間をおいたから良かったなと思いますよね。夏前に慌ててやるよりも、春先からずっと仕込んでって夏っていうのが一番いいですからね。

つのだ:さっきの公募だけどさ、応募者って100人200人とか来ちゃうんじゃないかな?

渡邉: 書き込み自体は、今あまり先生も入られてないし、うちもそんなに「掲示板」自体にはリキいれてないんですけど、オカルトサイトではダントツのヒット数なんですよ。もう1日のアクセスはぶっちぎりでオカルト・サイトナンバー1になりましたから…。もうホントにちょっと公募したら、あっという間でしょうね、だから抽選ですね、多分。

つのだ:抽選ね。そうだろうね。

渡邉:今度動画配信できるようになりますので楽しみです。

つのだ:自縛と浮遊の話に戻すけど、いつも云うが一応分類はあるわけだけど、それを分類して見ても一般人には意味ない。解ったような気になるだけでね。霊魂の世界だってもし学者が発見したら『いる』って事になるんだろ?それは変だよね。

渡邉:発見から始まる…、では無いってことですか?

つのだ:そうそう。もともと彼等はいたんだもん。

渡邉:ぼくも小学校2年の時に初めて霊魂を見て…、それから「やっぱりいるんだな!」って解ってから〈信じる信じないの前に〉、存在自体を認めましたもん。それに見てない人は存在を認めたくないでしょうし。

つのだ:信じたくない人を説得する必要はないんだよな。

渡邉:僕も皆に言ったんです。「半分ぐらいは信じて話を聞いて、半分ぐらいは信じないで何言ってんだ!」って感じで聞けって。

つのだ:まぁ俺が自信有るのはいくら学者が否定したところで《有るものは有る!》って事だよ。これだけは自信あるわな。だから大きな顔してこんなこと言ってる(笑)

渡邉:そうですね……、西塔先生も言ってるとおり、誰が見てもハッキリ写っている映像を撮りたいってのは探偵軍団のひとつの目標ですね。

つのだ:だからやりましょうよ。それをやる為に動くわけでしょ?俺が『週刊少年マガジン』に掲載した西塔恵さんの写真(正真正銘の幽体離脱の写真)だって、全部ポラロイドなんだから…。

渡邉:ポラは細工しようが無いですからね。

つのだ:そう、そんな画像を出してしまえば「信じる信じない」はともかく…確かに存在するって云う、とつの証明なんだから。

渡邉:えぇ面白い!ぜひともやりましょう!!


続く

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