今月8日、ホテルオークラの一室で、富士ゼロックス会長の弟、プラスチック製品卸売会社「アトラス」の社長とその妻が、拳銃で心中したとのニュースがあった。部屋に荒らされた後はなく警察では無理心中と考えているようだ。また、どうやら内側から補助鍵がかけられていて、俗にいう密室状態だった。(遺書は見つかっていない)
金もあって幸せな人間が、わざわざ拳銃を購入してまで自殺するだろうか?普通自殺するならもっと手軽な方法、飛び降りでも睡眠薬でも選ぶのではないか?しかも妻を道連れにしてまで、である。さらに前日には、ホテルに明日は正午ごろ外出すると伝えている。どうもこの件は自殺でなく、他殺の疑いが残っているように思えてならない。
そうなってくると、問題になってくるのが、補助鍵がかかっており現場が密室状態であったことだろう。密室でなければ、それこそ殺人の可能性も十分に残っているはずだ。
そこで、補助鍵をいかにして、外からかけるかということなのだが、ここはやはり、餅は餅屋。鍵のことなら鍵屋だろうということで、 片っ端から協力を要請したが、そんなの簡単ですよ、と言うわりに、取材だと告げると十数件全ての鍵屋に断られてしまった。
検証終わり。
つーわけにはいきませんので、なんとかツテを頼って個人で鍵屋をやっている人に協力してもらえることに。
その方、私の目の前で、あっという間に外からロックをかけてしまった。つまり、逆もできるということだ。
(ここでその手法は公開できないけど)
これで、今回の事件で「密室だった」という条件はなくなったのである。
ちなみに、コナンなら、セロテープ一本で密室が作れる。
鍵なら別にセロテープでなくても糸でもできるし、バーロックならロックが自動で動き出すギリギリの部分でとめておいて、勢いよく扉を閉めるだけで、振動でパタンと倒れる。とまぁ、少し考えるだけでもいろいろな手段が思いつくが、まさか犯人(いるとしたらです)が、コナンを参考にしました・・・・・・なんていうオチはないか?