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探偵の憂鬱

指令91

探偵のお仕事ってたいへんそうですね。いろいろと(以下略)Lさん

 

本当はもっと時間のある時にとりあげたいテーマです。今日の結婚式の準備に追われているので、少しの時間でいいかげんにお答えする不幸をお許しください。

たいへんかどうかと言うのは、個人の主観で決めるものです。私は天職だと思ってますから、たいへんだなーと思ったことは一度もありません。この仕事がまっとうできるか否かは、どれだけ日々知識を吸収する意欲があるか、という一点にかかっています。たとえば昨日の「出張ホスト」の記事ひとつとっても、探偵なら「へ~え、そういう世界もあるんだ」と、一般人と何ら変わらない見方をしていたらアウトです。
具体的に言うと

・出張ホストに依頼する(特に主婦)顧客はどんな悩みを持っているのか。
・出張ホストはどのようにして顧客の悩みを解決しているのか。

など、鋭角的にデータを切り取らねばなりません。

極論を言えば、一昨日の大人のおもちゃにせよ昨日の出張ホストにせよ、探偵として「知識の引き出し」を増やすためで、記事自体がおもしろい、おもしろくないは二の次なんです。何にも知らない、ただ生真面目な探偵には依頼も来ませんし、いろんな引き出しを持たない探偵は事件を解決する能力もありません。

一般読者からすれば「バカな記事を書いてるなー」で済まされることでも、探偵としては毎日が真剣勝負、生活がかかっているとご理解ください。理屈や推理ではなく、現場の知識が最優先される職業なのです。

あと、取材によって得られる人脈も大きな財産です。探偵ファイルを開設した主目的は、ここにあると言ってもいいでしょう。例えば、前述の大人のおもちゃ(セビアン)の経営者と友人であるメリットは計り知れないほど大きいんです。

・ホテルの多い道玄坂という立地で、もし調査対象が同店に入った場合、何を買ったかあとから聞ける。
・合法ドラッグなどの知識を吸収できる。もしくは行方調査で協力が得られる。

書くとキリがないのでこのくらいにしておきますが、探偵が動く時は「無駄」というものがないんです。
ふ~ん、こんな馬鹿げた記事でもウラがあるんだな、という視点でこれから先も探偵ファイルをご愛読くださいますと幸いです。あと一点付け加えるなら

 

大住らのあぶない探偵は別です。

 


憂鬱、というテーマに関しては、また後日。

 

ー 結婚まであと数時間に迫ったBOSS ー

 

探偵ファイル

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