一人の女性から相談があった。
自分の写真が風俗誌に載った。第一発見者は彼氏の友達。
「おまえはそういう女だったのか?」彼氏は冷たい言葉を残し、突然、メールも電話も着信拒否になった。
彼女は慌てて雑誌社に電話したがまともに相手にしてもらえなかった。
彼女は悩みに悩んだ。そこから不幸な事件が次から次へと連鎖した。
モノを買う時も「ちょっとまけてよ」が言えない女性が多い。特に関東以北の女性は、交渉に弱い傾向がある。
そんな女性が、強面の雑誌社に「僕はわからんですね!」と言われたら・・・。
まさにそんな悲劇だった。
出会い系や風俗誌は、素人の写真を無断で使用するところもある。
本人から連絡があれば、原稿を落とせばいい。それっぽっちのモラルしか持ち合わせていない業者がある。
約二分の一に縮小(赤い円内が相談の女性)
調査部が調べたところ、今月は風俗誌大手4冊に掲載されていた。
被害は一年以上に及んでいる。
女性を交えて、行動に出る。
雑誌社でなく、○○○に電話してみましょう。ほら、勇気を出して。怒鳴られたら、僕が電話を代わるから。肖像権の訴えは、本人じゃないといかんのです。
女性が意を決して電話する。
細かい描写は省くが、案の定、担当が4人代わってのらりくらり。10分後にかけ直したら、もう担当者が不在になる。さすがに私が我慢できなくなった。思わず彼女の電話を取り上げてしまった。
探偵ファイルのBOSSと言います。一番えらい方を出してください。
男の声を聞いて態度が豹変する。それでも、役職を電話に出そうとしない。
代表取締役と責任者を教えてください。訴状を出しますので。
いや、僕にはわかりません。
わからんやつが社員か!?
大声を出しそうになったが堪える。
苛立ちと共にひどく長い時間が経過していく・・・。
ー つづく BOSS ー
写真の女性は周囲に身の潔白を証明したいという強い希望がありました。
みなさんの中に、同じような被害に遭われた方はいませんか?