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占い探偵②

探偵をはじめて3年目の頃、ある女性から行方調査の相談があった。内容についてはこうだ。

心霊に強いある宗教法人の先生が、自分たちの知らない間に他の宗教団体に連れて行かれたので探してほしい。その先生はかなりの高齢で身体が悪くあまり動くことができない。しかしその先生がいることによりお金儲けができると考えた別の団体が連れ去ってしまったのだと思う、とのことだ。

よくよく話を聞いてみるとその先生は、昔私もお世話になったことがある先生だということがわかり、今回依頼を受けることにした。

なかなか捜査は進まず、懇意にしている占い師へ相談してみると
「探したい人が愛用していた物をなにか持ってきてくれ。」
と言うので私は対象者が愛用していたハーモニカを持っていった。
占い師はそのハーモニカを中心に色んな道具を使用しながら、
「大きい川が見えて、ほとりに大きい石が山積みに置いてあり、その近くにある家にいる。」と言った。

私は特定できそうな場所を探すことに。何ケ所か調査にまわった後、占い師が
「おまえの行きたい所に行けばいい、ひっぱられている。」
と言った言葉を思い出し、ふと対象者の宗教法人の先生の娘の家に行ってみようと思い立ち向かった。到着すると家の前に車が止まっているのが見えた。
これはなにかあるなと近づいてよく見てみると、夜逃げをするような様子で子供と大人、そして荷物を積んで車が走り出した。尾行を続けると、すぐ隣が石屋で大きい川沿いの家に到着した。

 

 

遠巻きに車の様子をうかがうと、ガタイの大きい老人をおろして家に連れていく姿が見えた。これで全ての条件が揃った。ここに間違いないと依頼者へ報告をおこなった。よくよく聞いてみると娘は離婚して家を出るタイミングだったそうで、あの引っ越しのタイミングを逃すと見つけるのが困難だった。

娘はある宗教団体の幹部にそそのかされ今回の騒動を起こしてしまったらしい。
後日、依頼者が家に行くと宗教法人の先生に会わせてくれたそうだ。
娘の業の深さと、占い通りの場所にいたということに驚いた事件だった。

 

 

ガルエージェンシー愛知豊田 代表・兼子 季之(0120-293-007)
大手設備会社を経て設備会社、飲食店の経営者として手腕を振るう。その後、『番長』に憧れて探偵を目指すように。一瞬にして相手の気持ちを解きほぐす明るい人柄から、依頼者様には「友だち感覚で相談できる」と評されることが多い。

 

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