先日の記事『なぜ私は南野陽子さんの夫に騙されたのか?』を読まれた読者の方から、「私も騙されたのです。」との電話をいただきました。
今回、東京駅にて新たな被害者の方への取材をさせていただきました。
Mさん(仮称:29歳の男性)は、青年実業家の雰囲気でハキハキとお話をされる真面目そうな方です。
金田氏再び
M氏は南野陽子さんのご主人「金田 充史氏」に、新宿で経営する飲食店(2店舗)を乗っ取られたと話し始めました。
「今年の1月に会社を金田氏に乗っ取られました。その後直ぐに私が会社を取り戻しましたが、金田氏の部下が合鍵を使って建物に入り備品の持ち出しをしたのです。この件は、警察に被害届けが出ています。」
写真:店舗に入って右手で監視カメラの向きを変える部下
銀座のママに紹介され
都内に複数のお店を経営するM氏は、ご自身が株主であるL社の経営が悪い事に頭を悩ませていた。
経営を任せているF社長の手腕にもう少し頑張って欲しいと思ってはいたが、店舗の資金繰りの為に個人からL社への貸し付けも多くなった。
そんな時に、銀座のママから紹介されたのが「金田氏」であった。
イメージ:夜の銀座
「金田氏」の見た目は紳士的で、話も親身に聞いてくれ、いい感じの印象をM氏は当初持った。また複数の銀座のママからの紹介もあり、銀座特有のルールもありM氏は金田氏と会社の再建を進めていく事になる。
資料:金田氏とM氏関係が良好な時のLINE
突然の会社乗っ取り
M氏が名古屋に出張中に、突然L社を乗っ取られたのである。
「金田氏」は「M氏が海外に行く」と大家さんに嘘をつき、店舗の不動産名義を変更。「金田氏」は当時の社長F氏を抱き込み、虚偽の理由で不動産の名義を変え会社を乗っ取ったのだ。
その後、数カ月間「金田氏」はL社を乗っ取り経営を行った。しかし経営の実態は売上を吸い取るだけで、スタッフ給料の未払い、家賃の滞納(80万円)とまともな経営では無かった。
M氏のすぐの反撃
M氏は弁護士に委任し、大家さんに事情を説明し、すぐに乗っ取られた会社を取り戻す。L社の社長であったF氏が「金田氏」から離れ解任された事も流れが変わった。
M氏が経営を取り戻し、現在はなんとか正常経営に戻している。
M氏が現在困っているのは、会社がリース契約をしている「アルファード」の返却を「金田氏」が応じてくれない事である。M氏側には弁護士がついているが、「金田氏」は弁護士をつけていない。意味不明な文章をメールで送って来るので、話合いが上手くいかなく滞っているのである。
写真:「金田氏」がリースの車(アルファード)を持って行った
なぜ会社を乗っ取ったのか?
記者はM氏に「金田氏は何故御社の会社を乗っ取ったのですか?」と質問をした。
「いや~、それがわからないです。山形の明徳学園さんみたいにうちは不動産の資産も無いし、負債もありましたからね。乗っ取ってもたいしてメリットは無かったのです。もしかしたら銀座が関係しているのかもしれません。または私の飲食の会社を利用して、色々な詐欺の手段に使うつもりだったのかもしれません。私は山形の明徳学園さんとも連絡をとり合い、金田氏に対して連携して何か出来ないか?と考えています。」と話す。
記者の目
今回再び「金田氏」に騙された方の取材をした。
騙す手口には共通点があった。
- まずは紳士的に接触し、社会的地位や周りの良い評価を信じ込ませる。
- 理事会や大家さんに嘘をつき、会社を乗っ取る。
- 従業員の給料を支払わない。家賃や公共料金を支払わない。
- 乗っ取った学校や会社の資産を食い尽くす。
- 他の理事や囲い込んだ人の信用を失い、乗っ取った会社を再びとり戻される。
相手の状況を伺い、一気に乗っ取りをするのが彼の手法だと取材を通じて感じた。
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代表 松本努(0120-862-007)