ドトール店員の個人情報が、4年間もネット上に公開され続けていたことが、読者からの情報提供で発覚した。問題視されたのは、同志社大学の学生が管理人を務めるブログの2012年3月の更新内容だ。当時は同大に在籍していた、管理人の先輩の「ゴッド」と称する男性が執筆者である。
この男性は、空手家やモデルとして活躍し、現在は企業に勤務している。学生の頃は、ドトールでバイトをしていた。ある日、空手のライバルだった人物が、自身の勤務先の店にバイト店員として雇用された。すると、その人物が店に提出した履歴書を撮影して画像をブログに掲載するという、暴挙に及んだ。
画像には、氏名、顔写真、生年月日、住所、電話番号、経歴など、各種の個人情報が鮮明に写っていた。それを見た友人たちが「かわいそすぎる」、「個人情報晒しまくりじゃないですか」と反応すると、男性は「ゴッドの前では個人情報もただの情報」と豪語。以後、4年間にわたって個人情報が一般公開されていた。
当サイト読者は、10月17日に同志社大の学生支援課とドトール本社に本件をメールで伝えたという。すると、まもなく問題の内容は閲覧できなくなった。だが、28日の更新でブログ管理人は、それを削除したのではなく非公開設定にしたと書いている。「暇な支援課からクレーム?が来た」という。
31日、当サイトでは学生支援課に連絡を取った。応対した担当者は、本件を把握していなかった。内部で情報共有がなされていなかった模様で、誰がブログ管理人に連絡したのか不明であり、再確認するという。そこで、改めて概要と経緯を説明した。また、問題の内容の「非公開」ではなく「削除」が必要であることも伝えた。
ドトール本社の広報にも、本件はまだ伝わっていなかった。これから詳細を調べるとのことだ。
※モザイク加工は当サイトによるもの
高橋