情報提供・ご意見ご感想などはこちらまで! 記事のご感想は一通一通ありがたく読ませて頂いております。

落としたお金が戻ってくるニッポン -それに比べてニッポンの政治家たるや…

先日いつものように職場から帰宅する途中でスーパーマーケットに立ち寄り、帰宅後2時間ちょっとが経った21時過ぎに「お財布を落とされませんでしたか?」とスーパーマーケットの店長さんから電話をいただきました。私はなんと、お財布を落としたことにさえ気が付かなかったんです。というのも普段は電子マネーを使うことが多いため、ほとんど現金を持ち歩かなくなりましたし、特に出し入れすることもないんですよね。マヌケな自分に猛省です。

どうやらスーパーマーケットの駐輪場付近にお財布は落ちていて、それを拾ったお客さんがスーパーマーケットのサービスカウンターに届け、係の方が店長に報告し、店長が私に連絡をくださったようです。中身はお札が数枚、小銭、スーパーマーケットのメンバーカード、クレジットカード1枚。この落とし物に3名もの人が関わり、そして無事に帰ってくるニッポンって本当に素晴らしい。誇りに思いました。

しかも店長さんは、私がたびたび買い物に訪れることを知っていてくださり、「よくお顔を拝見します」とまで言ってくださいました。思うに、こういった振る舞いの一つ一つに和の心が関係しているのだと思います。すなわち、「落とした人は困っているだろうな」という「おもいやり」はもちろん、「ちゃんと届けないといけないな」などの高い道徳心や倫理観があるからこそできることだと。そういう環境が、幼い頃から当たり前に存在していること自体も和の心を育む要因だと思います。

と、「落とし物が返ってくるニッポン」に比べ、ニッポンを背負って立たなければならない現在の政治家の情けなさよ!! つい最近も、自民党の堀井学氏が公職選挙法違反と政治資金規正法違反を犯し、議員辞職と略式起訴という結果になったようです。選挙区内で香典を配るなど、利益供与にほかならないことくらい議員なら誰でも知っていることです。政治家には和の心がないのでしょうか。カネと票に貪欲すぎて情けない限りです。

そんなニッポンの末期的な政治に対し、田中角栄氏はこのように言っています。

 

「自民党なんて潰れたってニッポンが潰れなければいい!!」

 

このタイミングで角栄氏のこの言葉はめっちゃ「刺さる」ものです。角栄氏もロッキード事件で汚職の渦中にいた人ですので「潔白」とは程遠い人物かもしれませんが、この説得力、このオーラ、この迫力に勝る政治家はいまだに出現していません。ぜひ以下の動画を見てみてくださいね。

国内政治ちゃんねる」より

 

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

タイトルとURLをコピーしました