秋篠宮眞子内親王の大学院生活を批判する記事が、『週刊新潮』2017年8月17・24日合併号に掲載された。記事のタイトルは、「博士後期課程で『幽霊学生』になった『眞子さま』の怪談」。国際基督教大学(ICU)の博士後期課程に在籍している内親王が、大学にほとんど姿を見せないという暴露情報が掲載されている。
記事では、「ICUの現役大学院生」と称する人物が取材を受けて、内親王の大学院生活について証言している。「留学先では美術史を学ばれましたが、ICUでは美術の先生の指導は受けていらっしゃらず、博物館学を広く研究されているのだと思います」という。これに続いて、以下の証言がある。
「6月中旬、比較文化研究会の学期最後のミーティングがありました。これは比較文化専攻の大学院生は全員が強制的に所属する研究会で、その日の出席者は5、6人だけだったといいます。終了間際のタイミングで普段は見慣れない学生が現れ、“幽霊学生をやっています秋篠宮眞子です”と言って、ほかの学生に自己紹介を求めたそうです」。
「比較文化研究会の学生には専用のキャレル(書架付の机)が割り当てられますが、眞子さまのキャレルには本が3冊しかない。それに学生数も授業のコマ数も少ないから、誰がどの授業を履修しているかすぐわかるのに、眞子さまと授業で一緒だったという人がいない。出席されていないのではないでしょうか」。
記事には内親王らの写真を掲載し、その下に「まずは通いましょう」と揶揄するキャプションもある。だが、記事内の「証言」の信憑性には疑問があるとの情報が、当サイトに寄せられた。情報提供者曰く、『週刊新潮』に情報を流した人物は、博士後期課程の内情をよく知らない、博士前期課程(修士課程)の学生ではないかという。
内親王と講義で一緒になった人がいないと書かれているが、博士後期課程には通常の「講義」なるものが存在しないというのだ。博士後期課程では、指導教員による個人授業もしくは少人数でのゼミ形式の「特別専門研究」を1年次に履修する。その後は、博士論文の執筆準備に入り、必要に応じて教員と面談するなどして執筆を進めていく。
時間割上では、個人授業は毎週土曜日に設定されている。だが、実際には教員と学生の間で相談して開講予定を立てることが多く、不定期の実施という場合も珍しくないそうだ。また、博士後期課程の学生は、大学に定期的に来ているとは限らないという。自宅等の学外で主に研究するため、キャレルを持っていても全く使わないという学生さえいるとのこと。
当サイトでは、関連資料も入手した。一つは、研究会の会誌だ。今年度の入会者として、内親王の氏名が記されている。もう一つは、5月末に行われた、研究会の総会での配布資料だ。今年度の運営委員の一覧を見ると、内親王は編集委員を担当している。情報提供者によると、入会初年度には、何らかの委員を務めることが義務づけられているという。
内親王が大学にあまり来ないことから、「このままでは修了できない」と『週刊新潮』の記事では危機感を煽っているが、博士後期課程での教育の実態をどの程度まで詳しく調査した上で書かれたものだったのだろうか。
※モザイク加工は当サイトによるもの