身体障害者を満員の特急に乗せて立たせ続ける暴挙!近鉄駅員の失態が発覚


三重県に在住の身体障害者の男性が、満員電車に乗せられて約30分間も立たされ続けていたことが、当サイトの取材で発覚した。2017年3月中旬、男性は近畿日本鉄道(近鉄)の大阪難波駅から特急「アーバンライナー」に乗ることになった。

 

 

 

男性は、2016年の秋に身体障害者になった。普段は車で移動しているため、今回、障害を抱えるようになってから初めて電車に乗ったという。歩き疲れて歩行が困難になっていたので、駅の車いすサービスを依頼した。車いすに乗ったままエレベーターで移動中に、同行した駅の助役に「18時30分と19時、どちらの電車に乗りますか」と尋ねられた。

 

 

 

男性は、19時を希望すると回答。ところが、ホームに着くと、発車間際の18時30分の電車にすぐに乗るように言われた。当日、人身事故で遅延が発生していたため、定刻を過ぎていたが、電車はまだ発車していなかったという。このような状況ゆえ、もし健常者であれば、次の電車を待つよりも発車間際の電車に乗れることは、幸運かもしれない。

しかし、この男性の場合は、幸運とは言いがたい結果となった。「急いで乗ってください」と言われて、男性は慌てて電車に乗った。「空いている席に座ってください」と言われていたにもかかわらず、実際には席は全く空いていなかった。そして、途中の停車駅である大和八木までの約30分間、杖をついた状態で電車の中で立たされ続けた。

四日市駅に着いて、男性は駅長室に本件を伝えた。その後、難波駅の助役から電話にて謝罪の連絡があったが、手違いが生じたことについての具体的な説明はなかったそうだ。納得できず、書面での回答を求めたが、「会社の規定で、それはできません」と言われた。責任者であるはずの駅長と話したいと伝えたが、それも断られた。

 

 

そこで男性は、このたびの件は本社に報告したのかと尋ねた。その結果、男性に問われるまで、駅側は本件を本社には伝えていなかったらしいことが判明したという。最終的に、本社から謝罪の連絡があったそうだ。満員電車で立たされ続けた日以降、男性の足の状態は悪化して、体調不良にもなった。

手違いだけでなく、その後の対応の不備や、駅側の回答に不明瞭な点があったことを、男性は問題視する。手違いが生じた経緯や原因を明らかにすると共に再発の防止を図ってほしいと、男性は語った。

 

[追記]本記事の掲載内容に誤りがあるのではないかという指摘が、読者から寄せられた。記述の一部に、誤解を招き得る不正確な点があることを確認し、該当箇所を改めた。当初は、「四日市駅までの約30分間」立たされ続けたと記していたが、正確には「途中の停車駅である大和八木までの約30分間」である。また、上記の読者から「特急は全席指定ではないか」という疑問も寄せられたので、補足説明を記す。特急は原則として全席指定なのだが、情報提供者は「特急券を持っていれば、空いている席に座っていいです」と、乗車前に駅員から説明を受けていた。当該の車両にはこの男性以外にも、席に座れずにデッキ部分に立っている人々がいたという。

 

高橋 


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