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『これからの日本で生き残るために必要なモノ』サイコパスおじさん岡田斗司夫

*youtubeでサイコパスおじさんとして活躍中の岡田斗司夫氏が2015年に寄稿してくれた記事です。

突然だけどクイズ。
大地震にそなえて、普段から用意するものはなんでしょう?
水? 食料? 懐中電灯? スマホ?

もちろん、そういうものも必要だろう。
しかし、もっと簡単で「絶対にその場で必要なモノ」が二つ、あるんだよね。
では1分、考えましょう。 あ、ググるのは無しね。

・・・はい、1分経過。

では回答。
答は「靴と笛」
まず、靴の必要性を説明しよう。

今夜からすぐ、ベッドの下か枕元に、シューズを置いて寝てほしい。僕はもう置いてる。安物だけどそれで充分。「玄関まで履ければ充分」だから。

僕たちの生活はいまや、ガラスに囲まれている。
東日本大震災では、かなりの数のお年寄りが自宅から脱出できずに亡くなった。彼らの足裏は切り傷だらけだった。
地震が起きると、家が歪む。
特に夜、雨戸やシャッターに防がれて、窓ガラスは内側に割れる。
真っ暗な寝室で、窓ガラスが割れてガラスの破片まみれの室内。
地震に気づき飛び起きて、あわてて外に逃げようとしたら、これ、完全なトラップだ。
玄関まで行けば靴がある。でもその玄関まで、床はガラスまみれで動けないのだ。
こういうトラップにはまらないために、シューズを一足、ベッドの下か枕元に置きましょう。僕は捨てる寸前のタウンシューズを置いてるよ。

ではもう一つのアイテム「笛」とは、どういう意味だろう?
先日、インドで大地震が起きた。報道で見た人も多いと思うけど、大地震では実は、即死者よりも「地震後、数日で亡くなる人」のほうが多い。
その多くは生き埋めになった人だ。
地震発生直後や、数日間は生きていた。でも発見が遅く、見つけてもらえないまま息を引き取った。実は大地震の被害者は、そういう人が大部分だという。

そこで必要なのが笛。
楽器ではなくて。ホイッスル、つまり小さいもので充分。
地震で生き埋めになっちゃったら、もちろん「助けて」と声を出す。
でもそれ、なん時間続けられるだろうか?
2日も3日も、救助隊が発見してくれるまで声、出せるはずがない。

こういう場合のために、ホイッスルが必要だ。
地震で人が生き埋めになったら、その捜索や救助には救助犬が使われる。
犬は人間より可聴域が高い、つまり人には聞こえない高周波の音に敏感。人には聞こえなくても、犬にさえ聞こえれば、救助隊はそこを掘り出してくれる、というわけ。
生き埋めになっても、ホイッスルを小さく吹くことならかなりの長期間できる。これはいろんな証言で立証されている。

ホイッスルは、本当は首からペンダントみたいに下げるのがいいそうだ。
でもスマホのストラップでも充分。
地震の時は最初にスマホで家族の安否を確認するよね?どこに避難するか、救助をどこで待つかの情報もTwitterやネットニュースで確認するはず。
いまやスマホは私たちのライフライン。深夜に飛び起きて外に避難するときも、スマホだけは忘れない。

なので、いますぐストラップにホイッスルをつけましょう。

え? 僕?

言いにくいんだけど、まだスマホにホイッスル付けてないんだよ。
ほら、デザインが気に入ったのがなくて・・・
ああ、こういう奴が真っ先に死ぬんだよね~。

 

岡田斗司夫

 

もう持ち歩かれてますかね?
スポーツ専門誌で紹介されたこちら、口で吹かなくて良いとか。おまけで普通のホイッスルもついているみたいだし、スマホとは言わなくても家の鍵やカバンに一ついかがですか?

探偵ファイル

 

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