
皆様、2022年に沖縄市で起きた、あの痛ましい事件を覚えているでしょうか。
警察官の警棒がバイクを運転していた高校生の目に接触し、右目を失明させてしまったという衝撃的な事件です。今月8日、沖縄県は被害に遭われた男性側に対して、約9138万円の損害賠償金を支払う方針を明らかにしました。
未来ある若者を一生涯の障がい者にしてしまった代償と考えると、この金額でもまだ少ない気がしてなりません。とはいえ、これでようやくこの件は一つの「ひと段落」を迎えることになります。
そもそもこの事件は、明らかに沖縄県警側に問題がありました。実際に当該警察官は業務上過失傷害罪で在宅起訴されており、2023年12月には那覇地裁によって罰金100万円の判決が言い渡されています。
この件について沖縄県に「このようなことは二度を起きないようにするために、何か新しく導入したことはあるのか?またこれは現在効果を上げているのか?」と問い合わせたところ、「現在は関係課の方で対応を話し合っており、また議会でこれから結論を出していく方向性にある」とのこと。
しかし、今回の事件を通して一番不可思議でならないのは、加害者である警察官の実名があまり報道されていないという点です。一部メディアでは実名で報じられたものの、全体としては不自然なほど伏せられていました。
一般市民の事件であれば容赦なく実名や顔写真が晒されるのに、身内の不祥事にはとことん甘い。そう言われても仕方がないでしょう。正当な社会的制裁を与えるためにも、警察官の不祥事に関しては実名での報道を義務づけてほしいものです。権力を持つ側だからこそ、隠蔽を許さない厳しい透明性が求められるのではないでしょうか。

探偵華盛頓
政局・政治・選挙ウォッチャーを10年近く務めています。
