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【犬吠埼マリンパーク】取り残された「イルカのハニー」やペンギンたちはどうなってしまうのか?【閉館から7ヶ月】3

前回記事の続き

近隣住民の方々への聞き込み、その他の情報などからも東日本大震災による原発事故の風評被害により入場者が減った為、資金難となり運営が続けられなくなり閉館に至ったというのは間違いないようだ。しかしながら閉館とはいっても完全に廃業している訳では無く、近隣ホテルへ4羽のペンギン貸出しなどは継続している。




入場者の来ない閉館後の館内にはペンギンが所在無さげにしている様子があり、施設のペンキが剥げたり破損している部分が見受けられた。






犬吠埼マリンパーク内に取り残されている動物たちの中で、1番の気がかりは1頭だけで取り残されている「イルカのハニー」。過去、数頭のイルカがいたが2017年12月に「ビィー」という雌のイルカが死亡してしまった後、1頭だけになってしまった「ハニー」は体調不良となりイルカのショーはそれ以降中止されていた。
我々が確認した日も「ハニー」は泳いだり潜ることもせずに、ただただ浮き続け時折体を左右に傾ける程度だった。
















このような状態の「ハニー」が撮影された映像を確認した専門家は次の様な見解を述べている。

※以下
認定NPO法人アニマルライツセンター
“犬吠埼マリンパークのハニーの診断:内部疾患で苦しんでいる可能性” より引用

「ヘザー・ラリー博士:獣医師(カリフォルニア州獣医師免許)
2018年9月1日
ビデオ映像から、現在、千葉県銚子市の犬吠埼マリンパークでは、悲惨な状態のなかで多くの動物が拘留されていることが分かる。そのなかの「ハニー」という名のイルカは、不潔で老朽化した、きわめて小さい水槽のなかで単独飼育されており、その水槽は藻が過剰に繁茂し、広範に塗装が腐食し、周囲の金網のさびつき具合はひどく、さびは水槽に流れ込んでいるものと見受けられる。また、水槽には日陰になる場所が一切なく、当イルカは有害な紫外線から逃れることができない状態にある。このような状態でイルカを飼育することは残酷かつ非人道的であり、動物学上、専門的に許容される基準に見合うものではない。
さらに、現地の日本人活動家やメディアによって2018年5月から8月までの間に撮影された、当イルカの健康状態や行動を映したビデオ映像を評価したところ、当イルカには浮力の調整機能の喪失、具体的には過度の浮力が見受けられる。このことは、水面での異常な上下行動、再び浸水するために相当な努力を要していること、休息時に高い位置にとどまり時々身体を横に傾けるといった行動から明らかである。また、背部の噴気孔近くには続発疹が見られる。その部分は、前述の障害のため水中に沈めるのが困難になっていると見られる部位であり、そのため慢性的に乾燥し、日焼けしている。
浮力は、動物の身体が押しのける水の量によって左右されるが、胸腔や腹腔にガスや液体が異常に貯留している場合、その水量は変化する。飼育下のイルカの場合、異常なガス貯留または液体貯留が最もよく見られる部位は胸部であり、概して肺炎などの肺疾患が関係している。イルカにおける浮力調整の障害は、緊急の獣医学的処置と精密検査による診断を要する、重病の可能性を示す臨床徴候である。特にイルカの肺炎は進行が早く、治療が困難になったり不可能になったりする致死的な病気であるため、なおさら緊急の処置が必要である
したがって、このきわめて低水準の飼育環境は、当イルカの健康や福利を直接的に脅かしているものだというのが、私の専門的な意見である。当イルカの外見から、浮力調整機能の障害の原因となっている内部疾患、および続発疹が起きていることが示唆されており、苦痛を伴っていることは疑う余地がない。このことを踏まえ、当イルカは、海洋哺乳動物を専門とする有資格の第三者獣医師による獣医学的診断と治療を今すぐ必要としていると確信する。

以上

【ヘザー・ラリー博士:獣医師(カリフォルニア州獣医師免許)】 海洋哺乳動物医療およびイルカの健康評価を専門とした研修経験を持ち、米国PETA財団の捕獲動物法令施行(Captive Animal Law Enforcement)プログラムの監督獣医師」


次回記事に続きます。

 

ガルエージェンシー横浜駅前ガルエージェンシー千葉駅前
代表・吉田 容之(0120-45-2244
ガルグループの複数の拠点で調査責任者を長年務めた豊富な現場経験を生かし、浮気調査・人探し等はもちろん他社では不可能な特殊な事案も対応可能。また、心理カウンセラーとしての資格を持ちご依頼者様の心のケアも行っている。

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