くしゃみや咳する時に手で覆ったり、鼻をかんだあとそのままにしていませんか?電車のつり革やエレベーターの開閉ボタンに触れるのはもちろんのこと、ちょっとしたことでも手には沢山のバイ菌が付着します。そうとは知らずその手で料理や食事をしたり、鼻や口を触ると感染する確率が高くなるのです。石けんでしっかりと手洗いするのも良いのですが、手指消毒液を使うことによってさらに多くの菌を減少させることが出来ますよ~。
というわけで、今回は手指の消毒スプレーを比較します。
用意したのは家庭でも使いやすいコンパクトなサイズのスプレーボトル。パッケージを見る限りでは特に違いが無いような気もしますが、実際はどうなのでしょうか。
①ビオレu 薬用手指の消毒液(花王) 400ml 税込469円で購入
<有効成分>ベンザルコニウム塩化物0.05w/v%
<添加物>エタノール、グリセリン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、乳酸Na
②手ピカスプレー 手指消毒用アルコールスプレー(健栄製薬) 420mL 税込494円で購入
<有効成分>エタノール76.9~81.4vol%
<添加物>リン酸、グリセリン、アラントイン、ミリスチン酸イソプロピル、グリセリン脂肪酸エステル、パラオキシ安息香酸エチル、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-アルギニンエチル・DL-ピロリドンカルボン酸塩
③SARAYAハンドラボ 手指消毒アルコールスプレー(サラヤ) 300mL 税込633円で購入
<有効成分>エタノール76.9~81.4vol%
<添加物>グリセリン、ミリスチン酸イソプロピル、アラントイン、リン酸
試してみたところ使用感はほとんどが同じでした。
その為、科学的にはどうなのかまとめてみると……
①の「ベンザルコニウム塩化物」は第四級アンモニウム塩系で、基本的には家具や床の消毒で使われることが多いです。また、殺菌力が強く人間に対する毒性が強いと言われています。
【有効な微生物】グラム陽性菌、グラム陰性菌、真菌の一部、エンベロープを有するウイルスの一部
【無効な微生物】結核菌、多くのウイルス、芽胞
②と③は「エタノール」はアルコール系で、注射部位の皮膚や手指に塗って使用します。他のアルコール系消毒液に比べると毒性が低く、昔から使われている消毒薬です。
【効果のある微生物】グラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌、真菌、ウイルス
【無効な微生物】芽胞
こうして見ると、②と③のエタノールが幅広い微生物に有効的ですね。ちなみに12月頃から流行するノロウイルスはこれらの消毒スプレーでは殺菌できません。効果があるのは「次亜塩素酸ナトリウム」!とても強い薬品なので希釈したものを空間や対象物に噴射して対策をするのがベストです。
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アンジェラ(^ω^)