喉が渇いたので、事務所の前に在る自販機でジュースを買いました。
ソファーに座って、一気に半分ほど飲み干し、普通にテーブルに置いて、PC机に移動しました。
それとほぼ同じタイミングで、調査員が帰って来たのですが、開口一番、
「帰りましたー、お疲れ様です。 ん？代表、これは、何の自慢ですか？」
「お疲れー。えっ、何が？」
「これですよ。ジュース。コナンの」
「あー、コナンのな。新しいのがあったから買ってみた。味はカルピスソーダだな」
「いや、そーじゃなくて。これですよ。見て下さいよ」
言われて振り返ると・・・、この写真ですよ。
最初は、一生懸命考えました。どーしてこんな事になったのか。
しっかり置いたつもりが、手が当たり、倒れそうになったものの、
素晴らしいタイミングで、超絶絶妙なバランスを保ち、この状況を作り出したのか。・・とか。
取り敢えず写真を撮り、その後、調査員と二人で同じ状態を再現するため、両手を使ってやってみましたが、液体の入った缶は、中の液体が思った以上に揺れてしまい、微妙なバランスが結構難しくかなり時間が掛かりました。
実はこの２,３日前、ちょっと不可解な事がありまして。
朝、事務所に出てみると、真ん中の部屋の床に何故か大きな水溜まりが出来ていました。
雨漏りでもしたのかと、天井や周辺を見てみたのですが、それらしい痕跡は見当たりません。
ただ、微かではありますが、隣の部屋の窓の下まで水の気配が続いていました。
釈然としないまま、まー、何かが、どーにかなったんだろうと、床の水を拭き取り、事務所の前で雑巾を干していたら、偶然大家さんが通り掛かりました。
実は今朝こんな事がありましてねーと、顛末を話すと、
「そういえば、前に、裏の水路で子供が流されて、揚ったのが、この辺だから」
この辺？・・だから？
そんな話を聞いてしまえば、
真夜中午前２時を過ぎた頃、誰も居ない事務所の裏の窓辺りから、
ぐっしょりと全身ずぶ濡れの子供が現れ、ゆっくりと真ん中の部屋まで歩いてくると、
苦しいとも悲しいとも附かぬ表情で立ち尽くしている場面しか脳裏に浮かびません。
もしや、その子が、生前大好きだったコナンのジュースを見つけて、
僕は此処に居るよ、と、存在に気付いて欲しくて・・・・。
何故か、猛烈にそんなイメージに囚われ、
急いで、動物の可愛い絵柄のトレーに、ジュースとお菓子とおもちゃを置いて、
小さな祭壇を祀ることにしました。
もうね、ここまで来ると、自分でも相当だなと、自覚はありますよ。
因みに、例の美容室の女の子ですが、先日も髪を切りに行った時に、
何か言おうとしていたのを
「止めて！なんも言わんで！」と強引に制止しました。
もし、想像通りなら、怖いじゃないですか。
ただでさえ、前の事務所から、すでに三体の霊が一緒に引っ越して来てるって
聞いてる上に、溺死した子供の霊までとなると・・・・。
本編は次回からお話ししようと思います。
ガルエージェンシー米子 （0120-21-9730）
開業から１８年のベテラン支社。境港市、大山町、琴浦町、倉吉市、鳥取市、伯耆町、島根県松江市などを含む鳥取県西部全域にて主に活動中。全国上場企業や金融機関、弁護士や司法書士などの士業関係者からの信頼が厚く、多数依頼を受けている。