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連れて行かないで下さい

実は、前回の記事(コナンのジュースのヤツ)を投稿した直後から、
事務所内で怪奇現象が頻発するようになってしまい、それがやがて自宅にも憑いて来て、
これでは何の為に事務所を移転したのかと、そんな状態でした。

何がどうだったかを記事にすると、アレが再開しそうで怖いので、別の話しを聞いて下さい。
例の美容室の娘さん(過去記事参照 第一話第二話)の話しです。


学校の帰りに畑の前を通るのですが、毎日一人のおばあさんが畑仕事をしていたそうです。
「こんにちはー」と挨拶をすると、作業の手を止め、にっこり笑って「お帰りー」と言ってくれます。

ただ、おばあさんは足が悪いようで、いつも痛そうに右足を引きずりながら歩いています。

でも、その子には見えていました。


おばあさんの右足首をぎゅっと掴んでいる大きな白い手を。


この手が原因でおばあさんの右足は痛むんだなと分かっていましたが、
そんなことを言えるはずもなく、とても申し訳ないような気持ちでいっぱいでした。

ある日の帰り道、畑の前を通ると、いつものようにおばあさんが畑仕事をしています。
でも、その直ぐ後ろに、その場に似つかわない黒いスーツを着た男の人が立っていたそうです。
おばあさんの知り合いかなと思ったのですが、
おばあさんはそこに男の人が居る事に気付いてないような素振りでした。
あ!なんかヤバいと思って目を逸らそうとした瞬間、その男の人と目が合ってしまいました。
軽く頭を下げ、走って家に帰りました。途中何度も振り返り、その男の人が付いて来てないかを確かめながら。


その日の夜、何かの気配を感じて目が覚めると、部屋の中にあの男の人が立っています。

「目が合ったよね・・・」

「まー、いいや。それより、おばあさんに逢っていく?ここに居るけど」

「いえ、いいです!大丈夫です」

「そう。おばあさんは逢いたいって言ってるけど・・・・」

そう言うと、フッと男の人は消えてしまいました。


次の日の帰り道、畑の横に在るおばあさんの家の門に「忌中」の紙が貼ってあったそうです。

その数日後、家族でマクドナルドに行った時、店員のカウンターのお姉さんの後ろに、あの男の人が立って居ます。
もちろん、誰も男の人に気付く気配はありません。
男はこちらに気付くと、ニヤッと笑ったそうです。

その店員のお姉さんがその後どうなったのか、見るのも聞くのも怖くて、それ以来行ってないそうです。


・・・・と、言う話しを友人にしたところ、

「実は、俺にも死神が憑いているらしい。だからもうすぐ死ぬかもしれん」
と半分笑いながら言いました。
彼の嫁さんにもそういう力があって、お願いだからこの人を連れて行かないで下さいと泣きながら言われたと。

それから九日後、本当に友人は亡くなってしまいました。

交通事故や、自然災害。例えそれが突発的に見えてもそれは生まれた時から決まっていた寿命かもしれません。
でも、それ以外、何というか運命に突然変更が生じ、その人の寿命を強制終了しなければならないような時に死神と呼ばれる男が現れるのでしょうか。

本当に健康で、家庭的にも経済的にも何の問題も無かった、突然の友人の死因を聞くと、そう思われてなりませんでした。

ガルエージェンシー米子 (0120-21-9730)
開業から18年のベテラン支社。境港市、大山町、琴浦町、倉吉市、鳥取市、伯耆町、島根県松江市などを含む鳥取県西部全域にて主に活動中。全国上場企業や金融機関、弁護士や司法書士などの士業関係者からの信頼が厚く、多数依頼を受けている。

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