非常に地味な連載スタートでしたが、アクセス数が凄く、びっくりしています。応援メールの多くも「探偵ファイルらしさがいい」と評価していただき、本当に身の引き締まる思いです。
では、第三話、いかせていただきます。
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ストーカーの行動はおおよそ予想は付くが、何を考えているのかは非常に難解である。
家に住み着いたストーカー男、松●40歳。
この男も、そう。
まず言動からして、おかしい。
相談者が
今すぐ出て行ってよ。
といえば、
出て行かないとはいってないだろ?出て行くけど、今すぐは無理だって!
出て行ってよ!
だから、今すぐは無理だって。
なんで?
行くトコないし……。
ホテルでも何でも泊まればいいでしょ!
荷物もあるから。
実家に送ればいいでしょ。
無理だよ。
無理とかそういうのとか関係ない!
おまえは俺の事が嫌いなの?
・・・・・。
嫌いだから別れたんだろうが!! ←心の叫び
あきれてモノもいえないBOSS
自分の立場が本気でわからないのであろう。
警察が来たときもそう、自分が助けを呼んだつもりが、逆に
そんなに、(我々が乗り込んできて)都合が悪かったら自分が出て行けば?
と怒られているのにもかかわらず、
じゃあ、居ますよ。
と、会話になっていない。
よほどここに居たいのか、または本当に他へ行くことが出来ない理由でもあるのか。
ものすごい執念である。
こういった自己主張しかしない変質者はえてしてプライドが高い。
なんせ
週刊実話にも雇われる
フリーカメラマンである。
それで飯食ってるんだ、という自負があるのであろう。
しかし、相談者が
お金ないの?
と聞いたところ、
・・・。
あれだけ、饒舌(とは少し違うが)に、言い訳(とも少し違う)を並べていたのにもかかわらず、このときばかりは黙り込んでしまった。
よほど、核心をついたのだろう。
しかし、これでも頑として金がないことを認めない。
そんな男がついに法律を盾に噛み付いてきやがった。
つづく