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人々の「無関心」が視覚障害者を脅かす!被害発生の瞬間


昨年末、視覚障害者が日常生活の中で直面した被害に関する調査結果が発表された。この調査は、一般社団法人・日本視覚障がい者美容協会が実施した。アンケートに回答した視覚障害者の女性たちの7割が、外出先でセクハラ被害やストーカー被害に遭ったことがあるという。そうしたトラブルを経験して、白杖を持つことが怖くなったとの声も。

この件を報じたニュース記事を読んだ人物から、当サイトに情報が寄せられた。「人々の無関心や不注意も、視覚障害者の被害を助長していると思います。その具体例を示すことで、問題提起していただきたいです」。情報提供者からのメールには、以前に駅構内で遭遇したという、視覚障害者のトラブルの瞬間を撮影した動画が添付されていた。

 

 

白杖を持った女性の前方を、若い男性たちが横に並んでゆっくりと歩いている。情報提供者はそれに気づき、トラブルになった場合の証拠保全のためにスマホで撮影を開始。動画の冒頭、情報提供者が「杖を持った方が通りますよ」と声を発したが、男性たちは見向きもしない。

そうこうするうちに、女性と男性たちの距離はどんどん縮まっている。それを確認して、情報提供者が慌てて駆け寄っていく。間に合いそうにないと判断した情報提供者は「危ない!」と叫んだが、女性は前方の男性の一人に接触してしまった。

 

 

幸い、両者に怪我はなかったようだ。女性が「ごめんなさい」と謝ると、男性たちはようやく事態を把握した様子で、「ごめんなさい」と返した。

 

 

「これは、周囲への関心や注意が欠落していたことが引き起こした災難ではないでしょうか」と情報提供者は言う。たとえ「困っている人を助けたい」という気持ちがあったとしても、気づかなければ助けようがない。人々の無関心や不注意によって増幅される困難が存在すること、その自覚が問題解決への第一歩だ。

 

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