盗撮した非合法な映像を販売する業者が後を絶たない。そうした業者は素性を特定されるリスクを減らすために、販売の手口をより巧妙化させている。このたび、ある業者に関する情報が読者から寄せられた。
近年は、SNSを利用した盗撮映像の販売が珍しくない。今回扱う業者の場合、SNSには販売内容のサンプル画像のみを掲載している。盗撮対象となった女性の外見を写した画像であり、顔はスタンプで隠されている。また、画像内には撮影場所などの映像に関する詳細や販売価格が書かれている。
サンプル画像を見て購入を希望する場合、業者に直接交渉することはできず、カカオトークを利用して連絡するように指定される。カカオトークとは、韓国の企業が運営する、メッセージ機能を中心に利用されているアプリである。カカオトークでのやりとりを通じて、購入希望映像のサンプルが届く。
映像の購入に使えるのは、PayPayのみ。PayPayの個人間送金機能は、本人確認なしでも利用できる。そのため、業者としても素性を特定されるリスクを減らすことができ、購入側も匿名性を保てるというわけだ。このような手続きを経て支払いが完了すると、業者から映像が送られてくる。
この業者について調べていく過程で、他の業者のアカウントも芋づる式に見つかった。ある業者は、ネットカフェの個室内で性行為に及んだカップルを盗撮した動画等を公開している。フォロワーになった人には動画を贈呈し、購入希望者には優先的に対応するという。
ちなみに、先述の業者は2022年9月をもってアカウントを閉じると宣言していた。今後は顧客と直接やりとりするとのこと。だが、当サイトに情報を寄せてくれた人物が通報した結果、当該のアカウントは削除された。盗撮映像の購入は違法行為に加担することにほかならないということを、改めて強調したい。
※モザイク加工は当サイトによるもの

高橋
ニュース系の記事を担当。他では読めないスクープ性の高い情報や、独自取材による問題の掘り下げを重視しています。