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どうしようもない男 最終章1

ライフラインを全て止められてもなお他人の家に住み着くゴキブリ野郎、松●40歳。

現代社会で、電気もなく、水もなく、ガスもない家に好んで住みたい人がいるだろうか?
普通の神経であれば、誰もが住もうとは思わないだろう。


しかし、ヤツは違う。


事前に調べたところ、ヤツは以前にも同じようなことでマンションに居座り、挙句の果てには裁判によって強制退去処分となっている。粘着っぷりはハンパじゃない。


退去期限は、5月17日。
17日になった時点でヤツには1秒たりとも居座る権利はない。

ということで16日22:05、我々は怒りをおさえて家に乗り込んだ。


ピンポーン

ガチャ!

 

探偵ファイル「こんばんは」

松●「ち、ちょっと待ってください」

探偵ファイル「何で待つ必要があるんだよ」

松●「監視者だから」

 

出た!

一体なんだ?監視者って。

いきなりの迷言で我々を制止しようとしたゴキブリ野郎松●40歳。
我々がくるやいなや警察に電話をかけだす。


こうして、最終対決の幕が切って落とされた。(電気は既に回復済み)


以前にも何度も何度も警察に電話をかけ、通報したものの逆に説教をされ続けてきたのにも関わらず、全く学習していない様子。
そのくせ、私が被害者です的な発言で警察の気を引こうとする。
しかし、警察も不審に感じたのだろう。なかなか出動要請を出す様子が見られない。
彼もあせり始めるが、なんとか生まれ持った屁理屈で会話が途切れないように粘りまくる。

時間がかかりそうなので、我々が事前に準備してきたもので時間を潰すとするか。

BOSSの指令によって用意したのは


人生ゲーム

しかも、「black&bitter」バージョン。
そんなに人生は甘くない。

何気に戦況が気になる様子

ヤツに構わずゲームを進める。

 

20分経ち、

彼もなかなか来ない警察に業を煮やしたのか、2回目の電話。

 

そこで、またもや我々を驚愕させる迷言が!

いきなり第1声で


すみません、事件です。


どうやら自分が事件を起こしているのに。

 

つづく

 

渡邉文男

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