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アリさんマークの引越社の闇金友の会と怪文書

アリさんマークの引越社の社員である西村さん(仮名)は、仕事中に車両事故を起こし、会社からその日のうちに48万円を払えと言われ借用書を書かされた。その後、相談をしていた労働組合のプレカリアートユニオンに加入。しかし会社に加入通告をしたら営業職から本部のアポイント部に配転させられ、更にシュレッダー係に配転。その後懲戒解雇となるが、解雇無効の仮処分の申し立てをしたところ会社は復職をさせ罪状ペーパーで嫌がらせ。営業職で業績を上げていた彼は現在、シュレッダー係となった。給料は以前の半額である。そのような中、東京新宿のカフェで25日、会社と係争中の西村さんを迎えブラック企業のトークイベントが行われた。西村さん曰く

――アリさんマークの引越社の弁償金システムですが、社員が退職後も弁償金を払い続けている事が組合に入って分かりました。引越業とは、運転やお客様の荷物を取り扱うので仕事そのものにリスクが伴います。社員は生活が懸かっているので給料が減ると休日に働き、体調不良の原因となります。そこから注意力が散漫となり事故を起こし、また弁償金が増える「アリ地獄」です。会社からは辞めるなら全額払えと迫られ、辞められない負のスパイラルが生まれます。


(左:西村さん 中:プレカリアートユニオン 清水さん)

プレカリアートユニオンの清水さんによると、アリさんマークの引越社は働いている人に過剰な負担をさせる事で、お客様の料金設定を安くできるという。そういうダンピングをしながら会社を拡大してきた。また、友の会という社員会があり、代償金の貸付をしているという。書類上は借金として処理し、社員の退職後も払えなければ闇金のように家に取り立てに来ることもあるそうだ。体調を崩して働けない元社員の代償金を、年老いた母親が年金の中から払っている人もいるという。これは酷い!

おかしいのは会社の代償金システムにとどまらず、管理職が通勤用の車内を定期的に探ったり、外国籍の人や法律に詳しい人はNG等の差別的な雇用の仕方。就業規則の懲罰が70条以上。社員同士でのプライベートな飲み会、BBQ、3人以上のマージャンも禁止と、あげたらキリがなさそうだ。
極めつけは、西村さんの忌引き中に実家と奥様の実家に届いた怪文書。送り元に「引越社関東 元同僚」と記載され、内容は「ご子息の組合活動が会社に不利益を与えて迷惑」など。母親を亡くし、精神的に落ち込んでいるところを狙ったかのような陰湿な行為。会社は逆に不利だと思わないのか?

アリさんマークの引越社といえば、元プロボクサーでタレントの赤井英和さんが関西弁で出演するCMで有名である。
巨大化した赤井さんに「赤井さーん、どうしてそんなに大きくなっちゃったんですかー?」と女性が聞くと別の女性が、真面目にやってきたからよ!と答えるシーンがあるが、ネットではその対応として
「社員から労働力とお金を搾取したからです」
「代償金を従業員の給料から天引きしているからだよ、ねっ」
等と、パロディ化されつつある。会社に提訴中の男性はこのCMに対し

西村さん

言葉が出てこないけど、酷いという事は分かってもらえたかと…
「なんでやろうな~」て意味は深いと思います。

 

土岐

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