ブラック企業を後押しする悪法 『家内労働法』 ② ~行政機関に相談


前回、ハローワークの求人情報紙に掲載されていた『自宅で出来るアクセサリー加工』を始めたA子さん。会社から給料の話は一切されず、指示された仕事を1日3時間~6時間真面目に取り組んだ。

そして初めて渡された1ヶ月分の給料が、4,842円!
あまりの金額の低さに愕然としたA子さんは、仕事を紹介したハローワークに相談へ行った。

                            (ハローワーク)

しかし、ハローワークでは、「内職の求人のチラシを置いているだけでうちは関係無い。“労働基準監督署”に相談してください」と言われる。


A子さんはご主人に電話をして今までの経緯を説明し、二人で一緒に労働基準監督署を訪れた。すると、労働基準監督署では「この事案はうちでは無い。“消費者センター”が良いだろう」と言うのだ。

 
                           (労働基準監督署)


二人は言われたとおり消費者センターを訪れる。すると、消費者センターでは、「なんでうちに来たの?うちじゃないよ」と言われた。


                           (消費者センター)

A子さんとご主人は辛抱強く話を聞いていたが、あまりの対応の悪さにご主人が声を荒げて今までの経緯を説明した。

ご主人『ハローワークで内職の求人チラシを見て、家内は1ヶ月仕事をしました。でも、その給料が少ないので行政に相談をしたいのです!ハローワークは、「うちじゃない。チラシを置いているだけだ。“労働基準監督署”に相談してください」と言われ、労働基準監督署に相談へ行くと、「この手の相談はうちじゃない。“消費者センター”だよ」と言われてここ(消費者センター)に来たのです!チラシを置いているハローワークでも無い。労働基準監督署でも無い。ここ消費者センターでも無い!じゃあ一体どこの行政機関に相談すればいいのですか!?』


すると、消費者センターの職員は事務室であちこちに電話をかけ、20分後に戻ってA子さんとご主人にこう言った。

 

「遅くなりました。この件は労働局に相談してください」

 

ハローワーク、労働基準監督署、消費者センターとたらい回しにされ、今後は労働局……、ご主人は怒り心頭に発した。


ご主人「あなたに二つ質問したいです。①私たちの相談がおかしいのでしょうか? ②労働局が相談窓口で本当にいいのですか?本日たらい回しされ流石に疲れました」

消費者センターの職員「相談されている事柄はおかしいとは思いません。たらい回しになった件は、申し訳ありません。労働局に確認の電話をしましたから、キチンと対応させて頂きます。労働局にて予約の時間をお取りしますね。ただし、来週以降の相談受付となります」


この日、A子さんとご主人は行政機関をたらい回しにされ、「家内労働法」と言う法律を知った。そして二人は後日、行政にさらに驚かされることとなる。

つづく

ガルエージェンシー山形仙台青葉郡山 代表・松本 努
宮城県・山形県・福島県で活動。1600件超の調査実績があり、中でも素行・行動調査が得意分野。弁護士・司法書士などとタッグを組み、依頼者様の為に何が出来るのか?を常に考えた調査を提案する。ベテラン調査員数名を中心に調査技術力には定評がある。また、ガル北海道・東北ブロックの長として、他の支社からの信頼も厚い。