
連日、斜め上のトラブルで世間を呆れさせている「愛知・名古屋アジア競技大会」。今度は愛知県議会の成田修副議長が、車両通行許可証を持たないままマイカーで会場に突撃し、あろうことか警備スタッフの制止を振り切って強引に入場していたことが発覚しました。報道によれば、成田氏はこの問題を受けて副議長を辞任する意向を示しているとのことです。
「自分は特別だ」とでも言わんばかりの権力者の驕りですが、正直なところ、今大会においては「まぁ、あの運営なら起こり得るか」と妙に納得してしまいます。なにせ、ホッケー男子の韓国戦では、試合前に誤って北朝鮮の国歌を流すという、国際問題になりかねない常軌を逸した大失態をやらかしたばかりです。国歌すらまともに管理できない組織委員会ですから、地方議員の権威振りかざしなど、もはや想定の範囲内のトラブルと言えるでしょう。
しかし、私たちが本当に危惧すべきは「そもそも、なぜ警備スタッフは最終的に副議長を入れてしまったのか?」という点です。いくら本人が制止を振り切ったからといって、許可証がない車両の侵入を許してしまうのなら、警備など存在しないも同然です。もしこれが悪意を持った人物だったら、大惨事に発展していた可能性すらあります。権威に屈して強行突破を許してしまった警備側の責任も非常に重く、体制の抜本的な見直しや、何らかの処分が下されて然るべき事案ではないでしょうか。
この件について愛知県に「国歌取り違え問題に続き、今回の強行突破と常軌を逸したトラブルが多発しているが、大会組織委員会の危機管理能力やガバナンスはどうなっているのか?」と問い合わせたところ、「お答えする立場にない」とのこと。
お偉いさんの呆れた暴走と、それを止められないザル警備。このアジア大会、今後の県議会で色々追求がされないのか、別の意味で目が離せませんね。

探偵華盛頓
政局・政治・選挙ウォッチャーを10年近く務めています。
