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足が不自由でなくても車いすを使う人が増加?ディズニーではトラブルに発展

従来、車いすは足の不自由な人が使うものという理解が一般的だったのではないだろうか。だが、実際にはそのような理解が必ずしも当てはまらないケースも見られるようだ。また、車いすの利用者がとった行動や、それを見た周囲の人々の認識が発端となって、騒動に発展するという事態も確認されている。

12月下旬には、東京ディズニーシーで車いすに乗った少年たちが「ハピエストサプライズ」を大量に入手していたとの情報が出回って、非難が相次いだ。ハピエストサプライズとは、東京ディズニーリゾート35周年を記念して、35万人を対象にメダルが配布されるというものだ。園内にて、キャスト(スタッフ)からランダムで配布されるという。

少年は頻繁にディズニーを訪れているそうで、先日の訪問時に足を怪我したとInstagramに書いていた。ところが、少年は元気な様子で、車いすから立ち上がると、同伴していた友人が代わりに車いすに座っていたというのだ。その様子を撮影した画像が出回るとともに、少年が園内を車いすにて猛スピードで走り回っていたとの報告もあった。

 

 

 

これらの情報を広めた人物の一人は、「車いすの利用者は優遇される」と不満を表明。それに対して賛否両論となり、様々な意見が飛び交った。また、少年の行為を疑問視する声も多く見られた。一例として、もし少年が実際には車いすを必要としていないならば、一連の行為は車いすが不可欠な人々の印象を悪くするものであって、迷惑だというのだ。

疑問の声に対して、少年が挑発的な態度で応酬したことも、騒動に拍車をかけた。やがて、少年は通学先等を特定されて、アカウントを非公開設定に変更した。当サイトでは少年の通学先とされる中学校に尋ねたが、その時点までに本件を全く把握していなかったとのこと。これまでの経緯や主な論点を伝えたところ、詳細を確認するとのことだった。

 

 

この騒動との関連で、当サイトに以下のような情報が寄せられた。「本当は必要ないにもかかわらず、車いすを利用する人が増えているのではないか」という。情報提供者がこれまでに目撃した例の一つとして、JR恵比寿駅構内で、車いすに乗っていた中年の女性が突然立ち上がり、車いすを押しながら足どりも軽く商業施設に入っていったという。

 

 

過去に、地元のスーパーマーケットでも同様の事態に遭遇したことがあるそうだ。高齢の男性が店の入口で車いすから降りると、座席の部分にスーパーの籠を乗せ、車いすを押して買い物を始めたというのだ。また、その人物は商店街の狭い路地で、かなりのスピードを出して車いすを運転しており、危険であると感じたという。

当サイトでは、一般社団法人 日本福祉用具供給協会に車いすの利用状況を尋ねた。担当者によると、車いすは介護保険の対象になっているという。その場合、自己負担は僅かで済むとのこと。それゆえ、足が不自由ではない人々も車いすを利用していることがあるそうだ。ただし、そのような人々が増えているとの話は聞いたことがないという。

 

 

歩けないほど足が不自由ではなくても、移動が楽だからという理由で車いすを利用する人もいるようだ。もちろん、その人たちも車いすの利用に関わるマナーを守ることが不可欠であり、障害や怪我を装った車いすの「悪用」は問題外だ。一方で、歩行が可能な人も車いすを利用することに対して、誤解に基づく不当な批判がなされてはならない。

※モザイク加工は当サイトによるもの

 

高橋 

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