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新宿・首吊り自殺をネタに現地で迷惑・危険行為!動画配信者が大暴れで騒然

騒動の背景

2020年1月6日、JR新宿駅南口付近の歩道橋「ミロードデッキ」(東京都新宿区)にて、男性が自殺を図るという事件が発生した。男性は、首に巻いたマフラーを柱に引っかけて飛び降りたとされる。通報を受けた警察が駆けつけた際には、男性は既に心肺停止状態になっており、病院に運ばれたが死亡したという。

 

 

この事件に便乗して、現地で迷惑・危険行為に及んだ動画配信者がいるとの情報が、読者から寄せられた。「どりゃれいか」と名乗り、ニコニコ生放送やTwitCasting(ツイキャス)での配信活動を行ってきた人物だ。過去にも路上等で奇声を上げるといった行為を繰り返し、その様子を実況配信していた。


本件の概要

当該の人物は6日に現地を訪れて、首吊り自殺が発生した歩道橋で配信。「これで首吊り自殺したんだよ、さっき」と言って、柱を指差した。だが、自殺未遂だったらしいと視聴者から指摘を受けると、「え?死んでなかったんじゃ、俺、来た意味ないじゃん、はぁ?」と発言。「死を感じたくて来た」という。

やがて、首吊り自殺を図った男性を模倣して、歩道橋に設置されたガラス製の壁面を乗り越えるという危険行為に及んだ。そして、「おまえが俺と会ってくれないから、もう俺、死にたくなっちゃったじゃん、もう死んじゃうからね、会ってくれないと」などと絶叫した。その後も、壁面の外側で大声を出して歌い続けた。

 

歩道橋の壁面の外側に出て絶叫する場面。

 

さらには、首吊り自殺が行われた柱を手でつかんで、「自殺未遂した人がここにぶら下がってました、あぁ、感触が残ってる」と嬉しそうに叫んだ。やがて、駅員から注意を受けた。そして、駅員がどこかに電話をかけていることに気づき、慌てて逃走した。その後、カフェで休憩していると、歩道橋付近に警察官が集まってきているのを見つけた。

 

画像(上):首吊り自殺が行われた柱を手でつかんで実況する場面。
画像(下):駆けつけた駅員が電話をかける場面。

 

警察から逃げることに成功すると、「うおおおお、螺旋丸」と絶叫して、飲み物を高所から地面に投げ落とすという、危険かつ迷惑な行為にも及んだ。これらの内容が記録されたツイキャスの配信は、削除済みだ。だが、配信を録画していた人物がその動画を公開したことで、本件は多くの人々に知られることとなった。

 

飲み物を地面に投げ落とす場面。


現状、そして論点は

7日の夕方、当サイトでは現地を訪れた。歩道橋の近辺では、「あっ、ここ、ここだ」と言いながら、記念撮影する人々を見かけた。歩道橋に上がって最初に目に飛び込んできたのは、壁面の外側へ出ること等を禁じると書かれた掲示物だった。首吊り自殺が発生した柱の前には花が手向けられ、その前で手を合わせる人の姿もあった。

 

画像(左):実況配信が行われた壁面の外側の様子(歩道橋の階段から撮影)。
画像(右):歩道橋に設置されている、禁止事項を記した掲示物。

 

続いて、当該地域を管轄する警察署に、このたびの配信について尋ねた。応対した担当者自身は、この件を把握していなかったようだ。そこで、騒動の概要や経緯、問題視されている点などを説明した。本件に関して、駅員から警察に通報がなされているということであれば、既に詳細の確認が行われているはずだという。

一連の配信内容に対しては、様々な意見が飛び交った。だが、「不謹慎か否か」という論争には決着がつかないように思える。むしろ、壁面の外側に出るという禁止行為や各種の迷惑・危険行為に及んだことは、正当化しがたいという点が重要だ。配信中に逃亡を図ったのも、自身の行動に問題があると認識していたからこそではないだろうか。


高橋 

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