泥酔した学生に「罰ゲーム」のハラスメント行為?大学サークルの動画が流出


大学教授がゼミの学生を晒し者にしたという騒動について、先日の記事で扱った。すると、その記事を読んだ読者から、学生間のトラブルに関する情報が新たに寄せられた。情報提供者が問題視するのは、2017年6月末にTwitterにて拡散された内容だ。

ある大学のサークルの飲み会で、泥酔した学生への「罰ゲーム」らしきものを撮影した動画が出回った。この動画は、トイレの個室内で撮影されたものだ。冒頭には、泥酔した男子学生が床に手をついている様子が映っている。そして、その周辺にいる仲間たちが、「10秒以内に出えへんかったら、ほんま殺すで」と声をかける。

まもなく「10、9、8、7」とカウントダウンが始まり、男子学生は床を這いながら必死に個室の外へ出ていこうとする。その様子を見て、仲間たちは笑った。カウントダウンが終わるまでに、どうにか個室から脱出することに成功した学生に対して、仲間たちは「出れるやん、おまえ」、「元気やんけ」などと声をかけた。

 

  

 

動画を拡散した人物は、問題の場面に居合わせたわけではない模様だ。Twitterのダイレクトメールにて、動画の提供を受けたという。この動画について当サイトに知らせてくれた情報提供者は、これも一種のハラスメント行為であり、「アルコール・ハラスメント(略称:アルハラ)」に該当するのではないかと指摘する。

アルハラという言葉は和製英語であり、その定義も様々だ。酒が苦手な人への飲酒の強要、一気飲みの強要、上下関係や仲間内での飲酒に関わる圧力や嫌がらせ、泥酔した人物による迷惑行為などが、そこに含まれるとされる。このように多義的な概念であるが、飲酒をめぐる各種のトラブルへの問題提起として使われている。

動画の流出に先立って、先述のサークルの関係者と他大学の学生とのトラブルも発生していたようだ。両者の間での揶揄や罵倒が行われたダイレクトメールの内容とされるものが、6月中旬に流出した。その後、サークルは、Twitterのアカウントを乗っ取られていたと公表。ダイレクトメールの内容は、自分たちとは無関係であると釈明した。

 

 

 

大学に尋ねたところ、動画の件は既に把握していた。サークル関係者に連絡をとり、これから彼らを呼び出して事情を聴くことになっているという。ダイレクトメールの件は、初耳だったそうだ。当サイトからの情報に基づいて、担当者はその場で内容を確認した。この件に関しても、動画の件との関連の有無も含めて、調査を行うという。

私見を述べるならば、アルハラに該当するか否かという視点だけで、本件を捉えるべきではないだろう。もちろん、アルハラは重要な問題だ。だが、自主的に大量の酒を飲んで泥酔した場合には問題はないとは言えない。泥酔による死亡事故等も発生しており、周囲がそうした危険性を認識せずに動画の撮影を続けていたのだとすれば、そのこと自体が問題だ。

また、本件にはもう一つの論点がある。動画を拡散した人物のツイートによると、元々この動画は、あるアカウントで一般公開されていたものだったという。泥酔した学生を揶揄する様子を撮影し、晒し者にしていたとなると、いじめ行為の可能性も否定できない。動画の撮影や公開に至った背景や動機に関して、真相の解明が必要だ。

 

※モザイク加工は当サイトによるもの

 

高橋 


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