現在、楽天市場で「無料で買い物」をした人が大量発生中だ。
ことのはじまりは、楽天市場「楽天ブックス」がやり始めた、1月末までの送料無料キャンペーン。
これにしたがい、ANAが「会員に500円分のポイントを差し上げます。この機会に会員になりませんか?」というプレゼント企画をはじめた。そして、AOL、asahi.comもそれぞれ「会員限定で、500円分のポイントプレゼント」というキャンペーンを立ち上げる。
これが12月27日のこと。
これらが全て、会員ではなくてもポイントが取れるようになっていたのだ。ANAの会員認証で入力する番号はデタラメでもよく、AOL・asahi.comに至っては、会員でなくても、クリックするだけでポイントが取れてしまう状態。
ANAは何故か「300円分のポイントプレゼント」という別のキャンペーンのポイントまで一緒に取ることが可能というオマケ付き。
赤文字部分は1/4に追加された部分。
これらの情報と「クリックするだけでポイントが取れるURL」が、2ちゃんねるをはじめ、様々なブログに貼られたりしたため、大騒ぎに。
楽天自体が「楽天市場への会員登録で300円分のポイント」というキャンペーンを行っていたため、会員登録と、これらのキャンペーンへの登録だけで、2000円を超えるポイントが取得できてしまう。
そんなわけで、複数アカウントを使って登録しまくる連中が続出。数百ものアカウントを作って登録しまくった強者も結構いる模様。
ちょうどいい価格のものが目をつけられ買い占められる。
ポイントの譲渡や統合はできないため、1つの買い物につき2000円強までしか買えないわけだが、それでも結構でかい。
ここぞとばかりに、巻数の多い漫画を全巻揃えた者、食料品を買いまくった者、生活用品を一通り揃えた者などが続出。
換金しやすい図書カードは速攻で売り切れた。
自慢されていた戦利品の一部。
1/4の夕方になって、AOL、asahi.comのポイントプレゼントキャンペーンは終了告知が出て、ANAは、「ANA会員のみ」という注意書きが書き足され、ポイント大量放出祭りはとりあえず終了。
今回の件はどう見ても、楽天のポイントシステムのミスだが、虚偽のアカウント登録は規約で禁止されている。
物凄い数のアカウントを取って注文した者のところに、何らかの処罰がいくのだろうか……
梅宮 貴子