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東京大学が授業をオンライン化、初日から大混乱の真相

東京大学ではコロナウイルス対策の一環として、基本的に全ての授業をオンライン化すると発表した。これにより、当初の学事歴通りのスケジュールで授業の実施が可能になった。ウイルスの拡散防止のみならず、日本への渡航が困難な留学生などにも配慮した措置だという。

ところが、オンライン授業の初日である2020年4月6日、いきなりサーバがダウンして授業の継続が困難に。「サーバが脆弱でオンライン授業に対応できなかったのではないか」などと、諸説がネット上に飛び交った。本件に関して、同大に通う学生から情報を得た。

 

トラブル発生時、講義にアクセスできない学生の一人がTwitterに公開した画像。
(当サイトにて画像の一部にモザイク加工を追加)

 

情報提供者曰く、「オンライン授業自体ができなくなったというのは事実ではありません」。オンライン授業には、原則として「Zoom」というアプリを使用している。テレワークが推奨されている現在、企業のオンライン会議等でも頻繁に使われているアプリだ。今回のトラブルは、Zoomそのものに問題があったわけではない。

Zoomによる配信は、URLさえ入手すれば、不特定多数が閲覧できる。そのため、東京大学では、学生や教員がIDとパスワードを入力しなければ閲覧できない学内関係者限定ページに、それぞれの講義のURLを記載する。受講者は、事前にこのページにアクセスして、講義のURLを把握するという仕組みだ。

オンライン授業開始に伴い、講義のURLが記されたページに学生たちが一斉にアクセスした。その結果、サーバがダウンしてしまい、受講者が講義のURLを把握できず、オンライン授業が成立しがたい状況になったというのが真相だ。

 

 

情報提供者によると、大学では今後の対策として、学内関係者限定の別のページにも講義のURLを記すなどの方針であるとのことだ。

 

高橋 

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