新型コロナウイルスの流行に伴い、デパートをはじめとして各地の店が営業時間を短縮するなど、感染拡大防止の対策が試みられてきた。
外国人観光客や若者に人気の店が集まる原宿（東京都渋谷区）一帯でも、営業時間を短縮する店舗が多い。近辺に勤務する情報提供者は言う、「一時期と比べれば、竹下通りを中心に、人が戻ってきました」。コロナウイルスの流行で一度は激減した外国人観光客の増加、学校が休みで若者が集まっていることなどが、その理由だ。しかし、喜んでばかりはいられない。コロナウイルス対策に関して、一部の店の対応をめぐって混乱が生じたという。
一例が、外国人観光客にも絶大な人気を誇る有名店だ。店の入口付近に、中国からの観光客の入店を拒否する掲示物が貼り出された。すると、この対応について、周辺で賛否が大きく分かれたという。店には熱心なファンも多く、この方針を支持する声も少なからずあった。逆に、「中国からの客だけ規制することに意味があるのか」といった意見や、「様々な誤解や反発を生むのではないか」と心配する声もあったとのこと。その後、中国から日本への入国が制限されたためか、現時点では掲示物は見当たらない。
感染拡大防止に向けて万全な対策をとること、不要な混乱の発生を最小限に防ぐこと、これらの両立こそが重要だ。
高橋 