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少女の情景

鮮やかな色彩。
見渡す限り続く自然の光景。
季節は何時だろぅ。
揺れる緑の葉。
桃色の花。
ささやかに照らすべっこう飴に似た陽光。



等間隔で置かれた神社。
一つ一つ巡る。
どぅやら山の中に居るらしぃ。
平坦な道を外れて、少し高い位置にある社に上っていく。
境内を少し外れると、階段のよぅな多少の段差がある、
朱色の装飾の屋根のある道が下に向かって続いていた。
その傍らに、艶のある生地の着物をまとった真っ白な肌の等身大近い人形が。
肌から一歩離れた全てを埋め尽くす色に見惚れながら、
シャッターを押す瞬間を逃す。
景色達をこの目に焼き付ける為に、見つめる事以外を忘れる。



めっさ民謡ちっくな焼き芋屋さんが通った。
コブシきいてた。
「ほっくほくの お芋ですよぉ~」ってトコが、
気持ち入れ過ぎててキモかったりする。



車が水しぶきを上げながら、雨に濡れた道路を走り去ってく音が、
何故か切なく思えてきたり。
始まったばかりの冬の肌寒さ。
光の先、乾いた風の匂い。



少しだけ戻りたいよぅな、
二度と戻りたくないよぅな、
懐古主義。
少しは成長した気がする。
歪んだまま。


囚われた空を見ながら。
簡単に始まり、簡単に終わる。
簡単に喜び、簡単に傷つく。
謝ってばかり。
誤ってばかり。

 

 


文と写真 Nさん    編纂  BOSS

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