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身も凍る恐怖

あなたは、こんな怖ろしい体験をしたことがあるだろうか・・・・・・・。

それは、春一番が吹き荒れ、草木がざわめくある夜のことだった。
探偵学校の片隅に巣食い、人々からも忘れ去られた、あの日高から電話があった。
 

会長、ヒデさん知ってます? ミュージシャンで、一世を風靡したヒデさん。
知ってるよ、ヒデとロザンナだろ?
そうですそうです。
俺、『さらば愛の季節』が好きだったなぁ・・・
そのヒデさんから、会長の「怨霊調査報告書」にサインが欲しいと本部に電話がありました。
 

 


※もう売ってません

 


へー・・・・・・・・って、確か10年くらい前に

 

 

ヒデさんお亡くなりになってるぞ。

 

 

えっ!?本当ですか?じゃあ、誰かのイタズラですね、すごいむかつきますね!
縁起でもねえイタズラだなぁ。
でも、土曜日の夜に本部に伺いますって 約束までしたんですけど。
・・・・・分かった。きっと俺の本がヒデさんの霊を

 

あの世から呼んだんだろう。
 


丁重におもてなししろ。いいか、明るい部屋は避けろよ、霊は明るいとこ苦手だから。それと、赤外線カメラ回しとけ、写ったら大スクープだからな!

 

そして、問題の土曜日になった。私は手に十字架と数珠を持って暗い地下室で待機した。
本当にヒデさんの霊が来たらどうしよう・・・・・・。私は身も凍る恐怖と戦った。


そして、現れたのは・・・・・・

 

 

 

 

 

L’Arc~en~ciel(ラルク・アン・シエル)の

 

hydeさんだった。

 

 

日高、hdeさんはこっち

    ↓

 

この方は、ラルクのボーカルのhdeさん。
もうおまえ、5年間会社に来なくていい。

 

 

そして丑三つ時・・・・・・

 

 

私のつたない著作と引き換えに、hydeさんのプロモーションCD(サイン入り)をもらった。

 


怨霊調査報告書はオカルト本の中で一番好きだと言ってくれた。
僕もhydeさんのこと、好き・・・・・・。


しまった!・・・・・・私はてっきり誰かのイタズラかと思って
本に非常識なサインを書いてしまっていた。
それをすっかり忘れて、hydeさんにそのまま渡してしまった・・・・・・。
今頃私の本、お寺に寄贈してるだろうな、hydeさん。
 

 


この本で呪われますように by わたなべふみお

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